【自作PC 2023】予算別まとめ!コスパ抜群のおすすめパーツ構成の見積もり,作り方,組み立てを解説【ゲーミングPC】
最終更新日:2023年09月.
2023年秋向けに予算別にまとめたハイスペック自作PCの見積もりです。自作PCやゲーミングPCの予算別の作成プランに最適でコスパの良い、おすすめのパーツ構成の組み合わせをまとめました。自作経験のない初心者でも簡単に自作PCやゲーミングPCを組み立てられるように重要な機能や性能、ノウハウ、作り方を解説しています。
この記事では予算に適した価格帯の中から厳選したPCパーツを見積もり、動画編集やエンコード、3DCGやレンダリング、画像編集、絵を描くようなペイントソフト、DTMのようなクリエイティブな作業、4K8K動画の視聴、FPSやMMOなどのネットゲーム、ストリーミング配信、AIを使った自動画像生成のような負荷の高い処理に対しても可能な限りサクサク・ヌルヌルと動く、高性能なフルスペック自作PCやゲーミングPCを作ることを目指します。
CPUはIntelのCore i-13000シリーズやAMDのRyzen7000・5000シリーズ、GPUはNvidiaのRTX4000・3000シリーズやAMDのRadeon RX7000・6000シリーズ、SSDはPCIe Gen4x4のM.2 SSDといった最先端のプラットフォームを使うことで、自作PCやゲーミングPCはそれぞれの予算に適した汎用性の高い、おすすめのハイスペックな構成のデスクトップPCになります。
自作PCの最大の魅力とメリットは『好きなパーツを選んで組み合わせ、用途に最適な構成のパソコンを作ることができる』という自由度です。自作PCは自分でパーツを揃えて組み立て、OSをインストールしてやる必要性はありますが、既製品であるMacやメーカー製パソコン、ショップのBTOパソコンの足りない部分を埋めることができます。
採用するパーツを厳選することで余分なコストを浮かせたり、1ランク上のPCパーツを採用して性能や品質を高めたり、インテリアにもなりそうなオシャレなデザインのPCケースを使ったり、超高性能なゲーミングPCを自作したりすることもできます。
予算内でより性能の高い、自分だけのハイスペックな自作PCやゲーミングPCが欲しい人は、是非ともこの機会に挑戦してみてください。
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タイムセールやキャンペーンではPCパーツやPC周辺機器がお得な価格で手に入ることもあります。セールに出てくる品物は玉石混交ではありますが、その中から掘り出し物を探してみるのもいいかもしれません。
注意点としては2023年現在は半導体の値上がりと円安の影響を強く受けて、海外製の多いPCパーツの価格は高止まりの状態にあるということです。必要なものが時期を逃すとなかなか手に入らなくなることもままあるので、必要なものがあるときは早めに注文しておくと安心です。
ちなみに個別のパーツの状況としては半導体の値上がりと円安の影響が継続しており、MBとGPUが高値維持、SSDはやや安くなっているものの、海外製のPSUやその他のPCパーツ、キーボードやマウスなども値上がり傾向にあります。
『最近のPCパーツ界隈の時事情報』
- 2020年09月、RTX3000シリーズの発表があり、PCIE4.0に対応したRTX3090とRTX3080、続けてRTX3070が発売になりましたが、入手性が最悪で品薄の状態が続く。
- 2020年11月、第4世代Ryzen(Zen3)5000シリーズの一部が発売。ただし、Ryzen9 5900Xなどの人気製品は品薄状態。
- 2021年04月、シングルコアの性能が向上したデスクトップ向けIntel第11世代CPUが発売。ただし、最上位のCore i9は爆熱仕様の模様。コスパ的にはCore i7がいいかも……。
- 2021年06月、相変わらずCPUとGPUの流通量が低いまま。ただ 5900Xがちらほらと適正価格で市場に出回り始めたのを確認。
- 2021年07月、品薄だった5900Xの供給が安定したようで、市場で普通の値段で流通するようになる。
- 2021年08月、マイニング能力にハード的な制限がかかったRTX3070 Tiなどが市場で普通に流通するようになる。また、8月6日にグラフィックス機能の搭載されたAPUであるRyzen 7 5700GとRyzen 5 5600Gが発売になる。これらはリテールCPUクーラーが付属するとのこと。
- 2021年09月、相変わらず半導体不足等の影響でグラボの値段が高騰したままで、流通量も減少中。
- 2021年10月、RTX3060TiやRTX3070Tiが不足する一方で、RTX3070が少量流通中。Windows11公開。
- 2021年11月、第12世代Core iシリーズが発売。
- 2022年01月、新年を迎えても半導体不足の状況は変わらず。DDR5なども依然として高値。
- 2022年02月、DDR4メモリ価格がやや↓へ。一方、SSDがやや↑。
- 2022年03月、最大消費電力240W超のCore i9-12900KSの発売が発表。過去のKSも熱々CPUだったけど……。
- 2022年04月、L3キャッシュが96MBあるRyzen7 5800X3Dが発売。円安傾向になり、PCパーツがじりじりと値上がり中。
- 2022年05月、グラボやメモリがやや値下がり傾向。ただし円安もあるので不安定。12900Kに勝てる5800X3Dが品薄。
- 2022年06月、グラボがジリジリと値下がり。円安の影響で一部パーツがじりじりと値上がり傾向。
- 2022年07月、グラボの値下がりがやや鈍化。
- 2022年08月、Ryzen7000シリーズが発表。発売は9月27日。TDP高すぎて爆熱にならない?
- 2022年09月、RTX4090が10月12日に約30万円、RTX3080の16GBが22万、12GBが16.5万円で11月に発売予定。Intel Core i-13000シリーズが発表される。発売は10月下旬。Ryzen7000シリーズ発売! 高い……。
- 2022年10月、B650が発売! RTX4090が発売!
- 2022年11月、Radeon RX7900XT RX7900XTXが発表される。発売は12月13日予定!RTX4080が11月16日に発売予定。
- 2022年12月、RX7900XT、RX7900XTXが発売され、コスパの良さに注目が集まる。
- 2023年01月、RTX4070Ti発売。価格は16万前後……。Core i5-13400FなどIntel系CPU追加!65Wの省エネ無印Ryzen発売!
- 2023年02月、第5世代Ryzenにキャッシュが多く、ゲーム等で著しい性能を発揮するRyzen7000X3D版が発売。
- 2023年03月、Core i5-13500やRyzen7 5700x辺りがコスパが良く人気。
- 2023年04月、13日にRTX4070が発売。
- 2023年05月、24日にRTX4060Ti 8GB版が発売。25日にRX7600が発売
- 2023年06月、SSDがじりじりと値下がり傾向。29日、RTX4060発売。
- 2023年07月、メモリとSSDが値下がり傾向。PSUが値上がり傾向。
- 2023年08月、CPUがやや値上がり傾向。
もくじ!
- 最新の自作PCのトレンド(方向性)はゲーミングPC!?
- 自作PCにオススメのCPUは??
- 自作PCにオススメのGPU(グラボ)は??
- 予算10万円で組むAMD系コスパ重視の自作PCの見積もり
(Ryzen5 5600 + RTX3060) - 予算10万円で組むIntel系コスパ最高の自作PCの見積もり
(Core i5-13400F + RTX3060) - 予算15万円で組むIntel系ゲーミング向け自作PCの見積もり
(Core i5-13500 + RTX4060 Ti) - 予算15万円で組むAMD系ハイスペック自作PCの見積もり
(Ryzen7 5700X + RTX4060Ti) - 予算20万円で組むIntel系ゲーミング向け自作PCの見積もり
(Core i5-13600K + RTX4060 Ti) - おすすめのPC周辺機器
- 自作パソコンを組み立てるときのノウハウや注意点、予備知識や必要なもの
- PCパーツの推奨スペックとチェックポイント(2023年版)
- PCパーツやPC周辺機器(2023年版)
2023年に組みたい自作PC・ゲーミングPCの予算別の見積もりの目次です。各項目では初心者でも簡単に自作PCやゲーミングPCを作れるように予算10万、15万、20万と予算毎に必要なPCパーツを自作キット一式のようにまとめて掲載しています。
また、自作PCを組むためのノウハウや必要なもの、注意したほうが良いことなどを解説していたり、PCパーツの選び方やスペック、PCパーツの最新情報、時事的な情報などについても解説しています。
個別記事の予算別のもくじ!
- 予算5万円:コスパ最強の格安自作PCの見積もり
(Ryzen5 5600Gモデル、Core i3-13100モデル) - 予算16万円:AMD系コスパ抜群のゲーミング自作PCの見積もり
(Ryzen5 5600X & RTX3060他) - 予算17万円:Intel系コスパ抜群のゲーミング自作PCの見積もり
(Core i5-11400F & RTX3060 Ti) - 予算18万円:AMD系万能型ミドルエンド自作PCの見積もり
(Ryzen5 5600X & RTX3060 Ti) - 予算20万円:高性能でお洒落なピュアホワイト自作PCの見積もり
(Core i5-12400F & RTX3060) - 予算20万円:Intel系GPU重視自作ゲーミングPCの見積もり
(Core i5-13500 & RTX4070) - 予算25万円:Intel系高バランス型ハイスペック自作PCの見積もり
(Core i5-13600K & RTX4070) - 予算25万円:Intel系高バランス型ハイスペック自作PCの見積もり
(Ryzen 7 7700X & RTX4070) - 予算30万円:RTX4070Ti搭載ハイエンド自作PCの見積もり
(Core i9-13900K & RTX4070 Ti) - 予算40万円:Ryzen9 7900X+RTX4070TI搭載ハイエンド自作PCの見積もり
- 予算50万円:Core i9-13900K+RTX4080搭載ハイエンド自作PCの見積もり
- 上記とは別!予算別に組む自作PCの見積もりのまとめ 20通り!
- 【Zen4】AMD Ryzen7000シリーズで組むときに注意すべきこと【AM5】
- Ryzen5000番台で自作PCを組むときにマザーボードで気をつけたいこと
個別記事として独立させた、予算別の自作パソコンの見積もりとおすすめ構成の組み合わせの目次です。上記のリストの1~14についてはこの記事が長くなりすぎたので、新たなページを作りました。予算に合ったものを選択してください。┏○))ペコ
おすすめの自作PC構成のトレンド(方向性)はゲーミングPC?
汎用性の高いおすすめのハイスペック自作PC ≒ 最先端のゲーミングPCという図式
オススメの自作PCのトレンド(方向性)としては、ゲームをしようがしまいが、予算の見積もりが高かろうが低かろうが、コストパフォーマンス重視のゲーミングPC、あるいは極めてそれに近いタイプの汎用性の高い自作PCになります。
何故、オススメの自作PCの方向性がゲーミングPCなのかといえば、最先端のゲームは高いCPU性能とGPU性能(グラフィックボード・ビデオカードの性能)を要求するものが多く、その要求に応えるために推奨されるゲーミングPCは高い処理能力を持ったCPUとGPUを軸にしたバランスの良い、最新のパーツ構成の見積もりになっているからです。
そして、最近の負荷の高い処理を行うソフトの多くも最先端のゲーム同様にCPUの能力だけでなく並列処理が得意なGPUの能力・処理性能に頼るようになっているからです。
例えばBlenderなどの3DCG、4K規模の動画編集ソフトや画像編集ソフト(例えばAdobeのPremier、 AfterEffectsやPhotoshop、Illustratorなど)、レイヤーを複数重ねるペイントソフト、DTMのような作曲ソフト、MMORPGやTPS/FPSといったジャンルの3Dゲーム、4K8Kの動画視聴、AIで行う画像生成やディープ16pinラーニング、ネットで生配信を可能にするストリーミングソフト、VRなどはCPUだけでなくGPUも使ってデータ処理を高速化させています。
そのため、そうしたソフトを高速で処理できる汎用性の高い、高性能な自作PCを構成しようとすると、必然的にCPUだけでなくGPUの処理性能も重要になり、その自作PCの構成はゲーミングPCの構成と極めて近くなって『汎用性の高い自作PC≒ゲーミングPC』という図式が成り立ちます。
実際、ゲーミングPCとほぼ同じ構成のパソコンが『3DCG向けモデル』や『動画編集向けモデル』という名目で売られていることがあります。それくらい現在のゲーミングPCの構成というのは高負荷の処理に対応できて、汎用性が高いものです。
自作パソコンは予算に適した価格帯のCPUとGPUを軸にしてバランス良く作るのがポイント!
基本的には高額になればなるほどPCパーツは高性能になりますが、同時にコスパも悪くなっていきます。コスト度外視でそうしたハイエンドのパーツを必要とするプロやセミプロであれば高額の製品を問題なく買って使えるかもしれませんが、予算に限りのある一般ユーザーはなかなかそういうわけにもいきません。
そのために予算内で可能な限り高性能なパソコンを自作できるように、バランス良くPCパーツを厳選する必要があります。実際に自作PC構成を考えるときにどのようにしてパーツを選ぶかというと、パソコンの性能に絶大な影響を与えるCPUとGPUを軸にして、予算に合ったコスパ重視のハイスペックな自作PCを作るのが、一般ユーザーにとっては最も良い、現実的な選択になるかと思います。
性能的な面でもCPUとGPUには適した性能のバランスがあります。このバランスが悪く、CPUとGPUの性能差が激しいと、どちらかのパーツがデータ処理のボトルネックとなってそれぞれの性能を100%引き出せないことがあります。そのため、CPUとGPUは互いの性能を100%引き出せるバランスの良いランクのものを選ぶ必要があります。
そして、そのときに推奨されるおすすめのパーツ構成は前述した通り予算的にCPUとGPUのバランスの取れたゲーミングPCか、その構成に似た色々な方面の処理に対応できる極めて汎用性の高いPCの構成になります。
『自作PC・ゲーミングPCの予算別のランクと対象者』
- 予算40万円以上:フラグシップ。プロ向け。
- 予算30万円前後:ハイエンド。プロやセミプロ向け。
- 予算20万円前後:ミドルハイ。ヘビーユーザー向け。
- 予算15万円前後:ミドル。ミドルユーザー向け。
- 予算10万円前後:ミドルロー。ライトユーザー向け。
- 予算5万円前後:ローエンド。エントリーユーザー向け。
海外製品の多いPCパーツは為替の影響を受けて価格が上下しやすい上に、現在は半導体不足や円安の進行で値上がりしています(最新世代で組む場合は上記の予算に+5万円くらい必要になっている状態)。そのため、PCパーツの集合体である自作PCやゲーミングPCにかかる費用も時期によってそれなりに変動してしまいますが、自作PCやゲーミングPCの予算別の性能ランクと対象者を大まかにイメージで分けると、こんな感じになります。
基本的に自作PCは予算が高くなればなるほど高性能なPCパーツを使えるので、高性能化してできることが多くなっていきます。つまりローエンド級の自作PCではできないことが、ミドルレンジ級の自作PCではできるようになり、更にハイエンドやフラグシップ級の自作PCになればより快適に行えるようになるということです。
とはいえ、お金をかけて自作PCを組んでも、持て余してしまったら意味がありません。例えばオフィスソフトを使った事務処理、ウェブサーフィン、動画視聴、軽いゲームができる程度の自作PCがほしいのであれば、ローエンド級の自作PCの性能で十分です。ハイエンドやフラグシップ級の自作PCを作る必要はありません。
逆に4Kの動画編集やエンコード、頂点数の多い3DCGのモデリングやレンダリング、負荷の高いゲームをしたいのにローエンド級の自作PCでは性能が不足しています。ソフトによっては必要スペックや推奨スペックが明記されていて、スペック不足のPCではソフトが使えないこともあります。そうしたことがないようにそれなりの予算を確保して、自分に必要な性能+αを持った自作PCを作る必要があります。
自作PCにおすすめのCPUは?
CPUはパソコンの基本的な処理全般を行う頭脳のような装置です。このCPUの処理能力がPC全体の演算性能に大きく影響するので、見積もり時には非常に重要なパーツになります。そのため、予算配分としても大きなウェイトを占めるパーツになります。
CPUは主にINTELとAMDから発売されていますが、予算の額に見合ったそのときの最新世代のものを買うことをオススメします。CPUも世代交代の恩恵を受けやすいパーツなので、最新のもののほうがいいです。例外としては1世代前のハイエンドCPUが特価で激安で売られているようであれば、それを選択してもいいでしょう。
最新のCPU比較では、進化した第13世代Core i13000シリーズが際立つ!第12世代Core iシリーズはコスパ良し!
CineBench R23 | Multi | Single | Core/Thread | オススメ度 |
Core i9-13900K | 39039 | 2153 | 24C32T | ★★★ |
Core i7-13700K | 29664 | 2067 | 16C24T | ★★★★ |
Core i5-13600K | 23321 | 1998 | 14C20T | ★★★★ |
Core i5-13500 | 20250 | 1878 | 14C20T | ★★★★★ |
CoreI5-13400F | 15615 | 1715 | 10C16T | ★★★★ |
CoreI3-13100 | 8843 | 1751 | 4C8T | ★★ |
Core i9-12900K | 27280 | 2002 | 16C24T | ★★★ |
Core i9-12900KF | 27200 | 2002 | 16C24T | ★★★ |
Core i7-12700K | 22810 | 1940 | 12C20T | ★★★★ |
Core i7-12700KF | 22810 | 1939 | 12C20T | ★★★ |
Core i5-12600K | 17661 | 1918 | 10C16T | ★★★ |
Core i5-12600KF | 17661 | 1918 | 10C16T | ★★★ |
Core i5-12400F | 12420 | 1715 | 6C12T | ★★★ |
Core i3-12100 | 8443 | 1657 | 4C8T | ★★ |
Ryzen 9 7950X | 37732 | 2051 | 16C32T | ★★★ |
Ryzen 9 7900X | 28915 | 2020 | 12C24T | ★★★ |
Ryzen 7 7700X | 19463 | 1995 | 8C16T | ★★★ |
Ryzen 5 7600X | 14915 | 1963 | 6C12T | ★★★★ |
Ryzen 9 5950X | 28641 | 1639 | 16C32T | ★★★ |
Ryzen 9 5900X | 21878 | 1622 | 12C24T | ★★★★ |
Ryzen 7 5800X3D | 14500 | 1457 | 8C16T | ★★★ |
Ryzen 7 5800X | 15245 | 1594 | 8C16T | ★★★ |
Ryzen 7 5700X | 14211 | 1523 | 8C16T | ★★★★ |
Ryzen 5 5600X | 11683 | 1540 | 6C12T | ★★★★ |
Ryzen 5 5600 | 10988 | 1471 | 6C12T | ★★★★ |
Ryzen 5 5600G | 11198 | 1502 | 6C12T | ★★★ |
Ryzen 5 5500 | 10787 | 1378 | 6C12T | ★★★ |
※C/TはCore/Threadの略。
現在のデスクトップ向けCPUの最新型は、AMDが第5世代Ryzen7000シリーズ、Intelが第13世代Core i-13000シリーズになります。ただし、AMDのCPUのロードマップによればRyzen 5000シリーズは引き続き販売され続けるようで、暫くはアッパーミドル以上がRyzen 7000シリーズ、ミドルレンジ以下がRyzen 5000シリーズという位置付けで良いかもしれません。ちなみに昨今の円安および半導体の単価が上がったことで、最新世代で組もうとするとの全体的にかなり高くなっています。
性能的には直近で発売されたCore i -13000リーズが有利です。また。新世代は劇的な値上がりをしていることもあって、INTELもAMDもコスパの良い旧世代の製品がまだまだよく売れています。
ちなみにAMD Ryzen7 7800x3Dを始めとするRyzen9 7900x3D、Ryzen9 7950x3Dは少し特別で、これらのCPUは3D V-Cacheを搭載しており、キャッシュの多さがデータ処理を加速させるゲームなどではIntelのCore i9-13900Kに比肩したり、凌駕したりするような性能を見せます。
予算別のおすすめCPUは? INTELとAMDのどのランクのCPUを選べば良いの?
- ハイエンドCPU:プロや毎日何時間もPCで負荷の高い処理をするような人向け。Core i9、Ryzen9
- アッパーミドルCPU:セミプロや高頻度で負荷の高い処理をする人向け。Core i7、Ryzen7
- ミドルレンジCPU:コスパが非常に良い一般人向け。Core i5、Ryzen5
- ローエンドCPU:それほどPCに性能を求めない人向け。Core i3、Ryzen3、Pentium、Celeron
最新世代のCPU(INTELは13世代Core i-13000・Core i-12000シリーズ、AMDはRyzen7000・5000シリーズ)を念頭に置いた場合の大まかなランク分けです。最近はINTELとAMDの競争の激化もあって、CPU全体の性能が非常に上がっています。
ハイエンドやアッパーミドルのCPUは非常に高性能で、動画編集やエンコード、3DCGやレンダリング、ゲームやそのストリーム配信など負荷の高い処理を日常的に行う人向けです。
ミドルレンジCPUの最新世代は旧世代のアッパーミドル相当までシングルコア性能やマルチスレッド性能が高くなっており、最新世代のハイエンドやアッパーミドルほどではないですが、それなりに負荷の高い動画編集や3DCG、ゲームをしながらのストリーム配信などが行えてしまいます。
ローエンドのCPUでもオフィスソフトを使った文書作成やウェブサーフィン、動画視聴、負荷の軽いゲームなどは問題なく行えますし、コスパが非常に高いので、サブ機や自宅サーバーやストリーム配信専用機など特化型の自作PCを作りたいときなどにも向いています。
ちなみにCMや広告で『Core i7搭載!』などと強調されていることがありますが、例えば第12世代のCore i7-12700Kと第13世代Core i5-13600Kでは前者の『Core i7』よりも後者の『Core i5』のほうが性能が高くなります。最新世代のCPUと旧世代のCPUを比較した場合、旧世代の上位ランクCPUの性能を最新世代の下位ランクCPUの性能が上回ることが多々あるのでCMや広告の表記には注意しましょう。
- 予算35万円以上:Core i9-13900K、Core i7-13700K、Ryzen9 7950X、Ryzen9 7900X
- 予算25万円~35万円:Core i5-13600K、Ryzen7 7700X,、Core i9-12900K、Core i9-12900KS、Ryzen9 5950X、Ryzen9 5900X。
- 予算15万円~25万円:Ryzen5 7600X、Core i7-12700K、Core i7-12700、Core i5-13500、Ryzen7 5800X3D、Core i5-12600K、Ryzen7 5700X。
- 予算10万円~15万円:Core i5-13400F、Core i5-12600、Core i5-12400F、Ryzen5 5600X、Ryzen5 5500。
- 予算5万円~10万円:Core i5-13100、Core i3-12100、Core i3-12100F、Ryzen5 4500、Ryzen3 4100。
トータルの予算を考慮した場合の、自作PCの構成バランスを考慮したCPUの選択についてはこんな感じになります。例外としては特化型の自作PCを作るときで、CPU性能を重視するならCPUのランクを上げますし、それほど必要ないのであればランクを下げてやります。
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現時点でのおすすめのCPUは、Intelであれば最新の第13世代Core i-13000シリーズおよび第12世代Core i-12000シリーズ、AMDであれば最新の第5世代Ryzen7000シリーズおよび第4世代Ryzen5000シリーズになります。
性能的には直近で発売された第13世代Core i-13000シリーズが有利です。一方、AMDからは末尾にXのないTDP65Wの扱いやすい省電力モデルが発売になっており、低発熱&低コストの自作PC構成に期待が持たれます。
ただし、新世代のCPUで組む構成はINTELとAMDどちらも、どのランク帯の構成でも円安や半導体の単価の値上がりによって非常に高価(旧世代の同じランク帯+5万円程度)になってしまっているので、現状では10万円、15万円程度の予算でミドルレンジで自作PCを組むのであれば、引き続き販売されている旧世代のCPU(第12世代Core i-12000シリーズとRyzen5000シリーズ)で組む構成が価格的にもだいぶ落ち着いていてコスパが良くなっています。
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AMD系でコスパ良く自作PCを組み、頻繁に動画編集やエンコードをしたり、ゲームをしながら配信をしたりというようなマルチスレッド性能が必要な人は12コア24スレッドのRyzen9 7900X、Ryzen9 5900X、8コア16スレッドのRyzen7 7700X、Ryzen7 5800X3D、そこまでのマルチスレッド性能を必要としないならばコスパの良さが際立ち、ゲームも快適に遊べる8コア16スレッドのRyzen7 5700X、6コア12スレッドのRyzen5 7600X、Ryzen5 5600Xをオススメします。
Ryzen 7 5700GやRyzen 5 5600Gについては高性能なグラボを必要としない用途が基本となるでしょう。例えば動画視聴やネットサーフィン、オフィスソフトの使用などがそれに当たります。あるいは、グラボが安くなるまでの一時しのぎとして自作し、後日グラボを追加するのもありです。
ちなみにRyzen9 7950Xについては素晴らしい性能を誇るCPUですが、大抵のユーザーには持て余してしまうほどのハイスペックです。多少割高なプロ仕様とでも考えておけばいいでしょう。
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Intelの第13世代及び12世代Core iシリーズはスマホのように高性能なPコア(Performance Core)と省電力なEコア(Efficient Core)を組み合わせたCPUになっています。CPUのPCIレーンはPCIE5.0x16となり、Z790チップセットはPCIE5.0やUSB4に対応しました。また、DDR4だけではなくDDR5もサポートしており、ハイエンドマザーボードではDDR5を使うことができるようになっています。対応するソケットについてはLGA1700となっており、CPUクーラーも対応するものが必要となります。注意点としてはDDR4とDDR5は切り欠きが異なることで、それぞれ対応したMBが必須になります。
それらを考慮した上でIntel系で自作PCを組むのであれば、性能最重要視のハイエンドPCならば24コア32スレッドのCore i9-13900Kや16コア24スレッドのCore i9-12900K、性能を重視しつつもコストを下げたいのであればミドルハイならば16コア24スレッドのCore i7-13700KやCore i7-12700K、コスパ重視のミドルレンジならば14コア20スレッドのCore i5-13600KやCore i5-13500、安さを重視するならばCore i5-13400F辺りがオススメになります。
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ただし、最新世代ではCPUがボトルネックになるということがまずなくなっているので、今後、ゲームのフレームレートの向上(FPSの数値を上げる)には、CPUよりもGPUのグレードを上げることのほうが効率的になるはずです。ゲーミングPCを自作したい人はその辺を気にかけておいてください。
自作PCにおすすめのGPUは?
最近のGPU(グラフィックボード・ビデオカード)は映像を映し出すだけでなく、負荷の高い処理を行うときの補助頭脳的な役割をします。また、グラフィックス機能の搭載されていない純粋なCPUを使う場合は必須のPCパーツでもあります。そのため、見積もり時の予算配分としても大きなウェイトを占めるパーツになります。
高度な処理、負担のかかる処理を必要とする場合は相応のGPUが必要になりますが、ちょっとした動画視聴やブラウザゲーム程度であれば下位モデル、あるいはCPUにグラフィックス機能が搭載されていればそれで賄えます。
系統としては主にNvidia系のGeforce RTXシリーズとGTXシリーズ、AMD系のRadeon RXシリーズがあります。グラフィックボードは基本的に世代交代の恩恵を受けやすいPCパーツですので、基本的には予算に見合った最新世代のものを選ぶべきです。ただし、1世代前の上位製品が特価などで格安で売っているような場合は例外的にそれを選んでもいいでしょう。
最新のグラフィックボードの大まかな性能の序列は?
GPU | 性能 | 推奨電源 | オススメ度 |
RTX4090 | 39043 | 850W | |
RTX4080 | 34741 | 750W | |
RTX4070 Ti | 32057 | 750W | ★★★ |
RX7900 XTX | 31952 | 850W | ★ |
RTX3090 Ti | 29690 | 850W | |
RX6950 XT | 29325 | 850W | ★ |
RTX3090 Ti | 29919 | 850W | |
RX7900 XT | 29271 | 750W | ★ |
RTX3080 Ti | 27441 | 850W | ★ |
RX6900 XT | 27011 | 750W | ★ |
RTX3090 | 26957 | 750W | |
RTX4070 | 26495 | 750W | ★ |
RTX3080 | 25061 | 750W | ★★ |
RX6800 XT | 23583 | 750W | ★ |
RTX3070 Ti | 23556 | 750W | ★★★ |
RTX4060 Ti | 22667 | 600W | ★★ |
RTX3070 | 22175 | 650W | ★★★ |
RTX2080 Ti | 21805 | 600W | |
RX6800 | 20724 | 650W | ★★ |
RTX3060 Ti | 20330 | 600W | ★★ |
Titan RTX | 20164 | 700W | |
RTX4060 | 19556 | 600W | ★★ |
RTX2080 Super | 19492 | 600W | |
RTX6750 XT | 19403 | 650W | |
RX6700 XT | 18883 | 650W | ★ |
RTX2080 | 18731 | 600W | |
GTX1080 Ti | 18329 | 600W | |
RTX2070 Super | 18198 | 600W | |
RTX3060 | 17000 | 550W | ★★★ |
RX5700 XT | 16899 | 650W | |
Radeon7 | 16791 | - | |
RTX2060 Super | 16510 | 550W | |
RX6650 XT | 16202 | 500W | ★★ |
RX7600 | 16181 | 550W | ★★ |
RTX2070 | 16087 | 550W | |
RX6600 XT | 15867 | 550W | ★ |
GTX1080 | 15290 | 500W | |
RX5700 | 14681 | 600W | |
GTX1070 Ti | 14523 | 500W | |
RX6600 | 14010 | 450W | ★★ |
RTX2060 | 13970 | 500W | |
RX5600 XT | 13839 | 550W | |
GTX1070 | 13486 | 500W | |
RTX3050 | 12813 | 450W | |
GTX1660 Super | 12753 | 400W | ★ |
GTX1660 Ti | 11801 | 400W | |
GTX1660 | 11705 | 400W | |
RX5600 | 11030 | - | |
GTX1060 | 10065 | 400W | |
GTX1650 Super | 10046 | 350W | |
GTX1060 3GB | 9738 | - | |
RX590 | 9658 | 600W | |
RX6500 XT | 9414 | 400W | |
RX5500 XT | 9188 | 450W | |
RX580 | 8913 | 500W | |
RX5500 | 8827 | - | |
RX480 | 8673 | 500W | |
RX570/470 | 8086 | 400W | |
GTX1650 | 7812 | 300W | |
RX5300 | 7321 | - | |
RX6400 | 6620 | 400W | |
GTX1050 Ti | 6307 | 300W | |
GTX1050 | 5082 | 300W |
※ 各スコアについてはPassMark のGPUベンチマークから引用。Priceの数値は米ドル。PassMarkのスコアはたまに変動します。
各GPUの序列は製造メーカーや製品によって多少の差はあるものの、大まかには上記の表のようになっています。表の上に位置するほど高性能ですが、値段も跳ね上がり、コスパが悪くなります。
ちなみに上の表では未掲載の、より下位のグラボもありますが、そちらは最低限のモニタ表示程度の性能しか保有せず、今回のプランにあるようなGPUをそれなりに使う用途には向かないので今回は除外・省略しています。3DCGやゲームをしないようなグラボの性能を必要とせず、事務作業等でグラボが必要なときは下位のものでいいでしょう。
また、同じナンバーを振られたGPU(たとえばRTX3070)であっても、販売メーカーの違いや出力端子の数、ファンの数、多少の性能アップが見込めるOC版であると価格が上下します。OC版は性能的に優位ですが、必ずしもコスパが良いとは言えないので注意が必要です。
Nvidiaの最新のグラボはGeForceのRTX4000番台です。RTXシリーズはGTXシリーズの上位で、リアルタイムレイトレーシング機能(RTコア)やAI処理(Tensorコア)が売りになっています。前世代に比べて確実に性能がアップして省エネ化していますが、サイズの大型化──長さと厚み(専有スロットの数)──が進んでPCケースの大きさに気を遣う必要が出てきました。
ちなみにRTX4000シリーズになると、物理的なサイズのアップ(長さや厚みの増加)や補助電源の12Pinへの移行(12Pinになる場合は変換コネクタが付属)などがあり、消費電力も上がっているので850W以上のATX3.0 / PCIE5.0対応の電源がオススメです。
一方、AMDのRadeon系の最新グラボはRX7000シリーズになります。この世代からRDNA3アーキテクチャーを採用しており、電力効率の向上や旧世代に比べて遥かに高速な演算が行えます。
また、RX7900XTXなどの上位のGPUは事前の予想を覆すかのように非常に高い性能を見せており、人気の商品になっていますが、やはり半導体不足の煽りを受けて供給量不足に陥っています。現在のGPUの不足状況を鑑みると、安定した供給は当てにならないので必要としている方は様子見などせずに買ったほうがいいでしょう。
結局、現時点でのオススメのGPUは? どれを選べば良いの?
『60FPSの大台を目安にしたゲームに求められる性能』
- 2160P、最高画質、60FPS超:RTX4090、RTX4080、RX7900XTX、RX7900XT、RTX3090 Ti、RX6950XT、RX6900XT、RTX3090、RTX4070Ti、RTX3080、RX6800 XT、RTX4070、RTX3070Ti
- 2160P、最高画質、~60FPS:RTX3070、RTX4060Ti、RX6800、RX6700XT、RTX4060、RTX3060 Ti、RTX2070 Super
- 1440P、最高画質、60FPS超:RX6600XT、RTX3060、RTX2070、RX6600、RTX3050Ti、RTX2060 Super、RX5700 XT
- 1440P、最高画質、~60FPS:RX5700、RTX2060、RX5600 XT、GTX1660Ti
- 1080P、最高画質、60FPS超:GTX1660 Super、GTX1660、RX590
- 1080P、最高画質、~60FPS:GTX1650 Super、RX5500 XT、GTX1650、RX570
60FPSのフレームレートの大台を超えられるか否かでわけるとこんな感じでしょうか。ただし、同じカテゴリでも重いゲーム(あるいは最高画質などの重い設定)であれば60FPSギリギリであったり出なかったりするものもありますし、逆に軽いゲーム(あるいは低画質などの軽い設定)であれば楽々と144FPSを超えて240FPS以上のフレームレートになることもあります。
なので、どのグラボでどの程度のFPSが出るのか、本当にゲームごとに違ってしまいます。フレームレートの数値はプレイするゲーム次第(そして、品質設定次第)という部分が大きいので、遊びたいゲームが決まっているのであればYoutube等でプレイ動画を確認してグラボを決めるのもいいでしょう。
ちなみにFPSの数値(フレームレート)はゲームの設定(画面サイズや画質)によって結果が劇的に変わります。RTX3060は1440Pのところに書きましたが、1080Pでプレイすることでより高いFPSを叩き出すことも可能です。ただ2160P(4Kのこと。単純計算で1080Pが4枚分!)の最高画質で60FPS以上のフレームレートを出そうとした場合、やはり処理の重いゲームだとRX6900 XTやRTX3080 TIのような最上位のGPUが必要になってきます。
.
『グラボ別のApex Legendsの平均フレームレートの例』
- 60fps以下:Ryzen5 5600GのようなAPU
- 100fps:GTX1650
- 120fps:GTX1650 Super
- 160fps:GTX1660 Super
- 180fps:RTX3050、RX6500 XT
- 210fps:RX6600
- 220fps:RTX3060、RX6650 XT
- 240fps:RTX3060 Ti
- 260fps:RTX3070、RX6700 XT
- 280fps以上:RTX3080、RX6800 XTなど
最低画質の1080Pでの平均フレームレートの参考値です。同じ設定でもPCの構成(CPUやメモリなど)によって変わりますし、上記の数値に張り付くような形での平均値ではありません。プレイ状況によってフレームレートは乱高下します。また、画質設定を上げた場合、平均フレームレートは設定に応じて下がります。
ちなみにこうした高いフレームレートを視覚的に活かすためには144Hzや160Hz、240Hzといった高いリフレッシュレートに対応したゲーミングモニターが必須になりますし、ゲーム側でfpsの制限解除をしてやる必要があります。
予算別のGPUの選択の目安は?
- 総予算10万円前後:RX6600、GTX1660 Super、GTX1650、RX6500XT
- 総予算15万円前後:RTX3060Ti、RTX4060、RX6650XT、RX6600XT、RTX3060
- 総予算20万円前後:RTX3070、RTX4060Ti、RX6800、RX6750XT、RX6700 XT
- 総予算30万円前後:RX6900 XT、RTX3080、RTX4070、RX6800 XT、RTX3070Ti
- 総予算40万円前後:RTX3090Ti、RX6950XT、RTX4070 Ti、RTX3090、RTX3080 Ti
- 総予算50万円前後:RTX4090、RTX4080。RX7900XTX、RX7900XT
ボトルネックが起こらないようにCPUや他のパーツとのバランスを取りながら、総予算からグラボを選ぶのであればこんな感じでしょう。ただし、半導体不足および半導体の高騰の影響が抜けきらないので、現状ではまだまだ予算内に収まらない可能性があります。
ちなみにほとんどゲームをせず、動画編集でNVENCやCUDAを使った出力をしたいためにGPUが欲しい人はNvidia系のGPUが必須ですが、その場合はそれほど上位のRTXやGTXを選択する必要はありません。製品のランクによって出力時間に多少の差は出ますが、コストに見合ったエンコード時間の短縮にはならないからです。
3DCGのレンダリングにグラボを活用しようと思っている人は、基本的にはグラボの性能がほぼそのままレンダリング性能に反映されます。ただソフトによってNvidiaのCUDAを使ったGPUレンダリング、AMDのHIP(新しいRDNA2を使ったCUDAのようなもの?)を使ったGPUレンダリングの開発状況に差があり、現状では既存のCUDAのほうが安定しています。
記事を書いている2023年現在のオススメは、CPUやGPUの供給不足による高騰などもあって予算20万円台で自作PCを組む場合はリアルタイムレイトレーシング機能(RTコア)やAI処理(Tensorコア)のあるRTX3070 Tiや RTX3070、予算15万円台で自作PCを組む場合はRTX3060 Tiや RTX3060、予算10万円台で自作PCを組む場合はぐぐっと値下がりしてコスパの良いRX6600やGTX1660 Superといった感じでしょうか。
2022年に予算10万で組みたい自作PCの見積もり
(Ryzen5 5600X + RTX3060)
Ryzen5 5600X+RTX3060の性能を動画で検証
Ryzen5 5600X + RTX3060の構成で1080Pでどの程度のフレームレート(FPS)が出るのか14タイトルのゲームで検証している動画です。やはりタイトルによってFPSに差が出ていますが、一部の処理の重いゲームを除いて1080Pであれば大抵のゲームで144fps以上は出ている感じです。この動画内にはありませんが、人気のApex Legendsでは1080Pの低画質設定で平均210fps前後といったところです。
『予算10万プラン:おすすめのパーツ構成の見積もり(コスパ重視・汎用型PC)』
PCパーツ | 製品/規格 |
CPU | AMD Ryzen 5 5600 |
MB | B550 Chipset |
MEM | DDR4-3200 32GB |
GPU | Nvidia Geforce RTX3060 12GB |
SSD | Gen4 M.2 SSD 1TB |
HDD | none |
光学Drive | none |
CPU Cooler | リテール付属クーラー |
PSU | 80PLUS GOLD認証 750W |
PC CASE | ATX対応ミドルタワー |
OS | Windows11 HOME 64bit USB版
|
.
.
CPU
Ryzen 5 5600Xは6C12T、PCIE3.0サポート、Boost Clock4.6GHz/Base Clock3.7GHz、Cache35MB、TDP65W、リテール付属クーラーありのかなりコスパの良い優秀なCPUです。
ちなみにRyzen5 5600のPassmarkのスコアは22022。
AMD (2020-11-06T00:00:01Z)
MB
MBはコスパがよく、必要な能力を備えたMSIのB550チップセットを選択。PCIE4.0に対応し、M.2スロットも2つあり、FrontのUSB-Cにも対応しています。
(2022-09-01T00:00:01Z)
MEMORY
Ryzenの5000番台(Zen3)がデフォルトでサポートするDDR4-3200の32GBのメモリを選択しています。もしも、動画編集などのクリエイティブな用途で使うのであれば64GBのものにしてもいいかもしれません。
(2022-08-29T00:00:01Z)
GPU
CPUのRyzen5 5600はグラフィックス機能がないので、GPUが必須になります。予算10万円の予算の中でバランス良く、コスパの良いGPU(グラフィックボード・ビデオカード)を選ぶとなると、RTX3060の12GB版がおすすめです。DispayPort x3、HDMI x1で補助電源は8Pin x1になっています。GPU版Passmarkのスコアは17077。GTX1660 Tiのスコアが11801だったので、1.4~1.5倍程度の性能アップ。
(2021-04-07T00:00:01Z)
SSD
SSDはCrucial製のM.2 SSDを選択。PCIE4.0x4(NVMe1.3対応)対応で、容量は1TB、5年保証で読込速度は6600MB/s、書込速度は5000MB/sというこのクラスでも最速クラスの、非常に高速なSSDです。
ちなみにM.2 SSDは配線が不要になるのも好ポイント。自作しているとわかりますが、配線を綺麗に収めるのは地味に大変です。少しでもケース内部の配線を減らしたくなるので、配線が不要であるのはありがたいです。
ただし、これはヒートシンクが付属していないタイプなので、MBにM.2用のヒートシンクがついてない場合は別売りのヒートシンク(アイネックス AINEX M.2 SSD用ヒートシンク HM-21など)を一緒に購入したほうが吉。
Crucial(クルーシャル) (2020-09-09T00:00:01Z)
予算に余裕があるのであれば2TB以上のものにしても良いかも……。
HDD
コスパ優先なので、10万円以下の構成ではHDDは非選択になっています。
大量データの保存用HDDが必要であれば2TBのもの(7K前後)を、予算に余裕があるのであれば4~6TBのもの(9~13K)を選ぶといいでしょう。
HDDは技術的には横並びなので、故障率の低いメーカーのものがオススメです。WD、Seagate、HGST、Toshiba辺りから選ぶことになるかと思われます。
光学ドライブ
このプランではDVDドライブ、またはBlu-rayドライブはオプション扱いです。OSのインストールはUSBメモリにて行います。もしも、アニメや映画の鑑賞等に必要であるならば外付けタイプが必要になります。
電源
電源はAntecの750W Gold電源。すべてのコンデンサーに日本製105℃コンデンサーを使用して、静音性に優れた120mm自動回転制御ファンを使用。保証期間は7年。セミモジュラー形式のコネクタになります。
Antec (2017-12-23T00:00:01Z)
※ 上記の電源が売り切れのときは……
電源はコスパの良い、全てのコンデンサーに日本製のものが採用されたNZXTのGold認証の750W電源を選択しました。フルモジュラータイプで、135mm自動回転数制御ファン搭載、保証も10年保証なので万が一のときも安心できます。CPU補助8、4+4ピン電源コネクタが1個ずつ。
ちなみにRTX3060 Tiの推奨電源ユニットは650W以上なので、しっかりと余裕があり、GPUのグレードを上げてもしっかりと対応できます。
NZXT (2022-07-08T00:00:01Z)
PCケース
コスパの良いThermaltakeのATX対応ミドルタワーケースを選択。フロントとトップに最大360mmさいずの水冷ラジエータ搭載可能、最大310mmのグラフィックボードを搭載可能。最大160mmまでのCPUクーラーをサポート。
Thermaltake (2017-11-02T00:00:01Z)
あるいは、MSIのATX対応ミドルタワーケースのエントリーモデルもオススメ。2.5インチベイx3、3.5インチベイx2搭載。GPUの最大サイズは330mm、CPUクーラーの最大高さは160mm。
MSI COMPUTER (2022-03-01T00:00:01Z)
OS
Windows11のパッケージ版がリリースされたので、Home版のUSBディスクを選択。通常仕様であればPro版ではなくHome版で大丈夫です。
まとめ
予算10万円でオススメのPCパーツで組むRyzen5 5600X + RTX3060のコスパ抜群の自作PCの見積もりです。現状ではグラフィックボードを筆頭にPCパーツ全体が高騰しているので、OSを含むと予算10万円を超過してしまっています。
Ryzen5 5600XとRTX3060で組む自作PCは、現状では最もコスパの良い構成のひとつです。CPUはシングルコアの性能が上昇した第4世代Ryzen5 5600Xで、メモリは定番のDDR4-3200の16GB、マザーボードはフロント用のUSB-Cに対応しながらコスパが良く、CPUがなくてもBIOSをアップデートできるUSB BIOS FlashBackに対応したB550です。
GPUはRTX3000シリーズでコスパの良いRTX3060 8GBで、GTX1660 Superの1.4倍程度高性能になります。SSDは読書速度が高速なM.2 SSDの1TBでOSを入れても十二分に余裕があり、電源は750wの80Plius Gold認証のものを選択。PCケースはコスパの良いThermaltakeのATXミドルタワーで、OSはリリースからだいぶ時間が経って落ち着いてきたWindows11を選択するようになっています。
予算が10万円と限られているのでプロが使うハイエンド自作PCに並ぶ性能とはいきませんが、旧世代のアッパーミドル級の処理能力があり、オフィスソフトを使った文書作成やネットサーフィンは勿論、それなりに負荷のかかる動画編集や3DCG、中程度の負荷の高いゲームならば問題なく行えるスペックがあります。
もしも、それほどゲームや3DCGなどをしないのであればGPUのランクをGTX1660 SuperやGTX1650にグレードを下げてやると、予算内に収まり、よりコスパの良い自作PCになります。また、反対に予算に余裕があるのであればGPUをRTX3060やRTX3060 Tiにグレードを上げてやると、よりゲーミングPC向きのグラフィックス性能の高い自作PCを構築することができます。
2022年に予算10万で組みたい自作PCの見積もり
(Core i5 13400F + RTX3060)
Core i5-13400F+RTX3060の性能を動画で検証
Core i5-13400F + RTX3060で検証している動画です。比較的軽いタイトルでは300fpsを超えているものもあれば、やはり処理の重いゲームになると60fpsギリギリのものもあります。
『予算10万プラン:おすすめのパーツ構成の見積もり(コスパ重視・ゲーミングPC向き)』
PCパーツ | 製品/規格 |
CPU | Core i5-13400F |
MB | B760 Chipset |
MEM | DDR4-3200 32GB |
GPU | Nvidia Geforce RTX3060 12GB |
SSD | Gen4 M.2 SSD 1TB |
HDD | none |
光学Drive | none |
CPU Cooler | リテール付属クーラー |
PSU | 80PLUS GOLD認証 750W |
PC CASE | ATX対応ミドルタワー |
OS | Windows11 HOME 64bit USB版 |
CPU
性能重視&最先端の技術重視であれば最新の第13世代Core i5-13400Fを選択。こちらは前世代から1割強性能アップしていて、10コア16スレッドのCPU。対応ソケットはLGA1700。リテールクーラー付属。ちなみにコスパの良い前世代のH670等のマザーボードを使うときはBIOSのアップデートが必須。Passmarkのスコアは25622。
INTEL (2023-01-03T00:00:01Z)
MB
最新の第13世代CPUに対応しつつ、コスパを優先したDDR4メモリ使用のLGA1700ソケットのB760チップセット搭載ATXマザーボードを選択。PCIE5.0x16、M.2スロット2個、2.5GbpsLAN、前面背面にそれぞれUSB3.2 (Type-A,Type-C)あり。
MSI (2023-01-03T00:00:01Z)
MEMORY
第13世代Core iシリーズはDDR4とDDR5の両方をサポートしていますが、コスパ重視で選択肢したマザーボードに対応するのがDDR4だったので、ここではDDR4-3200の32GBメモリを選択しました。
(2022-08-29T00:00:01Z)
GPU
CPUのCore i5-13400Fはグラフィックス機能がないので、GPUが必須になります。予算10万円の予算の中でバランス良く、コスパの良いGPU(グラフィックボード・ビデオカード)を選ぶとなると、RTX3060の12GB版がおすすめです。DispayPort x3、HDMI x1で補助電源は8Pin x1になっています。GPU版Passmarkのスコアは17077。GTX1660 Tiのスコアが11801だったので、1.4~1.5倍程度の性能アップ。
(2021-04-07T00:00:01Z)
SSD
SSDはCrucial製のM.2 SSDを選択。PCIE4.0x4(NVMe1.3対応)対応で、容量は1TB、5年保証で読込速度は6600MB/s、書込速度は5000MB/sというこのクラスでも最速クラスの、非常に高速なSSDです。
ちなみにM.2 SSDは配線が不要になるのも好ポイント。自作しているとわかりますが、配線を綺麗に収めるのは地味に大変です。少しでもケース内部の配線を減らしたくなるので、配線が不要であるのはありがたいです。
ただし、これはヒートシンクが付属していないタイプなので、MBにM.2用のヒートシンクがついてない場合は別売りのヒートシンク(アイネックス AINEX M.2 SSD用ヒートシンク HM-21など)を一緒に購入したほうが吉。
Crucial(クルーシャル) (2020-09-09T00:00:01Z)
予算に余裕があるのであれば2TB以上のものにしても良いかも……。
HDD
コスパ優先なので、10万円以下の構成ではHDDは非選択になっています。
大量データの保存用HDDが必要であれば2TBのもの(7K前後)を、予算に余裕があるのであれば4~6TBのもの(9~13K)を選ぶといいでしょう。
HDDは技術的には横並びなので、故障率の低いメーカーのものがオススメです。WD、Seagate、HGST、Toshiba辺りから選ぶことになるかと思われます。
光学ドライブ
このプランではDVDドライブ、またはBlu-rayドライブはオプション扱いです。OSのインストールはUSBメモリにて行います。もしも、アニメや映画の鑑賞等に必要であるならば内蔵タイプか外付けタイプにすることになります。
電源
電源はAntecの750W Gold電源。すべてのコンデンサーに日本製105℃コンデンサーを使用して、静音性に優れた120mm自動回転制御ファンを使用。保証期間は7年。セミモジュラー形式のコネクタになります。
Antec (2017-12-23T00:00:01Z)
※ 上記の電源が売り切れのときは……
電源はコスパの良い、全てのコンデンサーに日本製のものが採用されたNZXTのGold認証の750W電源を選択しました。フルモジュラータイプで、135mm自動回転数制御ファン搭載、保証も10年保証なので万が一のときも安心できます。CPU補助8、4+4ピン電源コネクタが1個ずつ。
ちなみにRTX3060 Tiの推奨電源ユニットは650W以上なので、しっかりと余裕があり、GPUのグレードを上げてもしっかりと対応できます。
NZXT (2022-07-08T00:00:01Z)
PCケース
コスパの良いThermaltakeのATX対応ミドルタワーケースを選択。フロントとトップに最大360mmさいずの水冷ラジエータ搭載可能、最大310mmのグラフィックボードを搭載可能。最大160mmまでのCPUクーラーをサポート。
Thermaltake (2017-11-02T00:00:01Z)
あるいは、MSIのATX対応ミドルタワーケースのエントリーモデルもオススメ。2.5インチベイx3、3.5インチベイx2搭載。GPUの最大サイズは330mm、CPUクーラーの最大高さは160mm。
MSI COMPUTER (2022-03-01T00:00:01Z)
OS
Windows11のパッケージ版がリリースされたので、Home版のUSBディスクを選択。通常仕様であればPro版ではなくHome版で大丈夫です。
まとめ
予算10万円でオススメのPCパーツで組むCore i5-13400F + RTX3060のコスパ抜群の自作PCの見積もりです。現状ではグラフィックボードを筆頭にPCパーツ全体が高騰しているので、OSを含むと予算10万円を超過してしまっています。
Core i5-13400FとRTX3060で組む自作PCは、現状では最もコスパの良い構成のひとつです。シングルコアの性能に優れ、マルチスレッド性能も上昇しています。メモリはコスパの良いDDR4-3200の16GB、マザーボードはやはりコスパの良さを優先してDDR4メモリが使えるH670チップセットのものを選択しています。
GPUはRTX3000シリーズでコスパの良いRTX3060 8GBで、GTX1660 Superの1.4倍程度高性能になります。SSDは読書速度が高速なM.2 SSDの1TBでOSを入れても十二分に余裕があり、電源は750wの80Plius Gold認証のものを選択。PCケースはコスパの良いThermaltakeのATXミドルタワーで、OSはリリースからだいぶ時間が経って落ち着いてきたWindows11を選択するようになっています。
予算が10万円と限られているのでプロが使うハイエンド自作PCに並ぶ性能とはいきませんが、旧世代のアッパーミドル級の処理能力があり、オフィスソフトを使った文書作成やネットサーフィンは勿論、それなりに負荷のかかる動画編集や3DCG、中程度の負荷の高いゲームならば問題なく行えるスペックがあります。
もしも、それほどゲームや3DCGなどをしないのであればGPUのランクをGTX1660 SuperやGTX1650にグレードを下げてやると、予算内に収まり、よりコスパの良い自作PCになります。また、反対に予算に余裕があるのであればGPUをRTX3060やRTX3060 Tiにグレードを上げてやると、よりゲーミングPC向きのグラフィックス性能の高い自作PCを構築することができます。
2022年に予算15万円で組みたい自作PCの見積もり
(Core i5-13500 + RTX4060 Ti)
Core i5-13500 + RTX4060 Tiの性能を動画で検証
Core i5-13500 + RTX4060 Tiの構成でどの程度のフレームレートが出るかマッチする動画が鳴かたので、性能的に近い13600K+RTX4060Tiの構成でどの程度のフレームレートが出るのか、16タイトルのゲームで検証している動画です。負荷の高いタイトルでは60fpsは超えていても144fpsには届かなかったり、負荷の軽いタイトルでは余裕を持って300fpsを超えていたりします。
『予算15万プラン:おすすめのパーツ構成の見積もり(コスパ重視・ゲーミングPC向き)』
PCパーツ | 製品/規格 |
CPU | Intel Core i5-13500 |
MB | B760 DDR4モデル |
MEM | DDR4-3200 32GB |
GPU | Geforce RTX4060 Ti |
SSD | Gen4 M.2 SSD 1TB |
HDD | -- |
CPU Cooler | AK400 |
PSU | 80Plus Gold 750w |
CASE | ATX対応ミドルタワー |
OS | windows11 Home 64bit USB版 |
CPU
CPUはPコアとEコアという新たな構成によって処理性能が向上した最新の第13世代Core-i5 13500を選択。13500KはPコアが6、Eコアが8という計14コア20スレッドという変則的な構成ですが、前世代に比べてシングルコア性能もマルチスレッド性能も飛躍的に上がっています。ゲームだけでなく3DCGや動画のエンコード、画像処理などの重い処理、同時に複数の作業をするような場合にも対応できます。PassMark(CPU) Benchmarksのスコアは32638。
INTEL (2023-01-03T00:00:01Z)
もしも、予算内でよりGPU性能を重視してゲーミングPCらしい仕様にしたければ、CPUをCore i5-12400Fなどにダウングレードして、予算の差額をGPUに割り振ってRTX3060TiやRTX3070などにGPUをアップグレードするというのもありです。
MB
最新の第13世代CPUに対応しつつ、コスパを優先したDDR4メモリ使用のLGA1700ソケットのB760チップセット搭載ATXマザーボードを選択。PCIE5.0x16、M.2スロット2個、2.5GbpsLAN、前面背面にそれぞれUSB3.2 (Type-A,Type-C)あり。
MSI (2023-01-03T00:00:01Z)
MEM
第13世代Core iシリーズはDDR4とDDR5の両方をサポートしていますが、コスパ重視で選択肢したマザーボードに対応するのがDDR4だったので、ここではDDR4-3200の32GBメモリを選択しました。
(2022-08-29T00:00:01Z)
GPU
最新のRTX4060 Tiの16GBをチョイス。デュアルファン仕様で、モニタ端子はHDMI x1、DisplayPort x3。補助電源は8ピン x2。GPU版Passmarkのスコアは--程度。AIの画像生成にも有効なグラフィックスメモリも16GB搭載。
(2023-07-26T00:00:01Z)
SSD
SSDはCrucial製のM.2 SSDを選択。PCIE4.0x4(NVMe1.3対応)対応で、容量は1TB、5年保証で読込速度は6600MB/s、書込速度は5000MB/sというこのクラスでも最速クラスの、非常に高速なSSDです。
ちなみにM.2 SSDは配線が不要になるのも好ポイント。自作しているとわかりますが、配線を綺麗に収めるのは地味に大変です。少しでもケース内部の配線を減らしたくなるので、配線が不要であるのはありがたいです。
ただし、これはヒートシンクが付属していないタイプなので、MBにM.2用のヒートシンクがついてない場合は別売りのヒートシンク(アイネックス AINEX M.2 SSD用ヒートシンク HM-21など)を一緒に購入したほうが吉。
Crucial(クルーシャル) (2020-09-09T00:00:01Z)
予算に余裕があるのであれば2TB以上のものにしても良いかも……。
HDD
コスパ優先なので、HDDは非選択になっています。大量データの保存用HDDが必要であれば4TBのもの(7K前後)を、予算に余裕があるのであれば6~8TBのもの(9~13K)を選ぶといいでしょう。
HDDは技術的には横並びなので、故障率の低いメーカーのものがオススメです。WD、Seagate、HGST、Toshiba辺りから選ぶことになるかと思われます。
光学ドライブ
このプランではDVDドライブ、またはBlu-rayドライブはオプション扱いです。OSのインストールはUSBメモリにて行います。もしも、アニメや映画の鑑賞等に必要であるならば内蔵タイプか外付けタイプにすることになります。
CPUクーラー
intel Core i5-13500にはリテールクーラーが付属していますが、今回はよく冷えると評判で、220Wまで対応できるDeepCoolのAK400を選択しています。
DEEPCOOL (2022-04-28T00:00:01Z)
電源
電源はAntecの750W Gold電源。すべてのコンデンサーに日本製105℃コンデンサーを使用して、静音性に優れた120mm自動回転制御ファンを使用。保証期間は7年。セミモジュラー形式のコネクタになります。
Antec (2017-12-23T00:00:01Z)
※ 上記の電源が売り切れのときは……
電源はATX3.0 / PCIE5.0準拠のCorsairの850W Gold電源。日本製105℃コンデンサー使用で、保証期間は10年、低負荷時にファンを停止させる機能が搭載されて、フルモジュラー形式になります。また、ケーブル位置が奥ではなく横にある珍しいタイプ。
CORSAIR (2023-02-04T00:00:01Z)
PCケース
コスパの良いThermaltakeのATX対応ミドルタワーケースを選択。フロントとトップに最大360mmさいずの水冷ラジエータ搭載可能、最大310mmのグラフィックボードを搭載可能。最大160mmまでのCPUクーラーをサポート。
Thermaltake (2017-11-02T00:00:01Z)
あるいは、MSIのATX対応ミドルタワーケースのエントリーモデルもオススメ。2.5インチベイx3、3.5インチベイx2搭載。GPUの最大サイズは330mm、CPUクーラーの最大高さは160mm。
MSI COMPUTER (2022-03-01T00:00:01Z)
OS
Windows11のパッケージ版がリリースされたので、Home版のUSBディスクを選択。通常仕様であればPro版ではなくHome版で大丈夫です。
まとめ
INTELの第13世代CPUであるCore i5-13500を使った予算15万円で組むオススメの自作PCです。EコアとPコア両方がCPUに搭載され、GPUはRTX4060 Tiを基本構成にしており、CPUとGPUのバランスが非常にいいです。もしも、予算に余裕がある場合はRTX4070にしてやると、GPU性能がかなり伸びてより3DCG向き、ゲーミングPC向きになります。
コスト削減のためにMBはB760のDDR4仕様のものにしており、そのためメモリもコスパの良いDDR4の16GBになっています。SSDはPCIE4.0に対応した高速の1TBのM.2 SSDで、データ保存用のHDDはコスト削減のために未選択なので、必要に応じてコスパの良い2TB~4TBのものを選択するといいでしょう。電源は80Plusでゴールド認証を満たした安定感のある850Wのもの、PCケースはコスパ優先のATXミドルタワーケースです。OSはリリースから時間が経って落ち着いてきたWindows11のHome版を選択しています。
予算が15万円ということで予算10万円のプランに比べると、CPUやGPUも1ランク上のものが揃えられます。オフィスソフトを使った文書作成やネットサーフィンは勿論、負荷のかかる動画編集や3DCG、中の上程度の負荷の高いゲームならば問題なく行えるスペックがあります。
もしも、コスパを重視しつつも、よりGPU重視にしてゲーミングPC向けにしたいのであればCPUのランクをCore i5-12400Fに下げ、差額を使ってGPUのランクをRTX4070やRTX4070Tiに上げてやってもいいでしょう。ただし、同時に3Dアバターを動かしたり配信したりしたいのであれば、予算は超過していましますが、CPUのランクはそのままにしてGPUのランクを上げてやるほうがいいです。
2022年に予算15万で組みたい自作PCの見積もり
(Ryzen5 5700X & RTX4060 Ti)
Ryzen5 5700X & RTX4060Tiの性能を動画で検証
Ryzen7 5700X + RTX4060Tiでどの程度のフレームレートが出るか、16タイトルの人気のゲームで検証している動画です。大抵のゲームでは100fpsを超えてきていて、負荷の軽いゲームでは400fpsを超えていたりします。
マルチタスクでゲームをしながら3Dアバターを動かして、それをOBSなどのストリームソフトで配信するといったような場合はCPUはこのままでいいでしょうし、もう少し単純に3DCGやゲームの処理性能を上げたいのであればCPUを1ランク落として、そのぶんを回してGPUを1ランク上げてRTX4070にするといいかもしれません。
『予算15万プラン:おすすめのパーツ構成の見積もり(コスパ重視・汎用型自作PC)』
PCパーツ | 製品/規格 |
CPU | Ryzen 7 5700X |
MB | B550 Chipset
|
MEM | DDR4-3200 32GB |
GPU | Geforce RTX4060 Ti 16GB |
SSD | Gen4 M.2 SSD 1TB |
HDD | 3.5インチ 4TB |
光学Drive | none |
CPU Cooler | AK400 |
PSU | 80PLUS GOLD認証 850W |
PC CASE | ATX対応ミドルタワー |
OS | Windows11 HOME 64bit版 |
CPU
Ryzen 5 5700Xは8C16T、PCIE4.0サポート、Boost Clock4.6GHz/Base Clock3.4GHz、Cache35MB、TDP65Wのかなりコスパの良い優秀なCPUです。CPU Passmarkのスコアは26701と非常に高いものになっています。
AMD (2022-04-15T00:00:01Z)
もしも、予算内でよりGPU性能を重視してゲーミングPCらしい仕様にしたければ、CPUをAMD Ryzen 5 5600などにダウングレードして、予算の差額をGPUに割り振ってRTX3060TiやRTX3070などにGPUをアップグレードするというのもありです。
MB
MBはコスパがよく、必要な能力を備えたMSIのB550チップセットを選択。PCIE4.0に対応し、M.2スロットも2つあり、FrontのUSB-Cにも対応しています。
(2022-09-01T00:00:01Z)
MEMORY
Ryzenの5000番台(Zen3)がデフォルトでサポートするDDR4-3200の32GBのメモリを選択しています。もしも、動画編集などのクリエイティブな用途で使うのであれば64GBのものにしてもいいかもしれません。
(2022-08-29T00:00:01Z)
GPU
最新のRTX4060 Tiの16GBをチョイス。デュアルファン仕様で、モニタ端子はHDMI x1、DisplayPort x3。補助電源は8ピン x2。GPU版Passmarkのスコアは--程度。AIの画像生成にも有効なグラフィックスメモリも16GB搭載。
(2023-07-26T00:00:01Z)
SSD
SSDはCrucial製のM.2 SSDを選択。PCIE4.0x4(NVMe1.3対応)対応で、容量は1TB、5年保証で読込速度は6600MB/s、書込速度は5000MB/sというこのクラスでも最速クラスの、非常に高速なSSDです。
ちなみにM.2 SSDは配線が不要になるのも好ポイント。自作しているとわかりますが、配線を綺麗に収めるのは地味に大変です。少しでもケース内部の配線を減らしたくなるので、配線が不要であるのはありがたいです。
ただし、これはヒートシンクが付属していないタイプなので、MBにM.2用のヒートシンクがついてない場合は別売りのヒートシンク(アイネックス AINEX M.2 SSD用ヒートシンク HM-21など)を一緒に購入したほうが吉。
Crucial(クルーシャル) (2020-09-09T00:00:01Z)
予算に余裕があるのであれば2TB以上のものにしても良いかも……。
HDD
HDDは技術的にはほぼ完成されているので、性能云々というよりは故障率(下記リンク参照)等で選択すると良いでしょう。現在は3~4TB辺りが最もコスパの良い容量になっています。
ウエスタンデジタル(Western Digital) (2021-04-09T00:00:01Z)
HDDは技術的には横並びなので、故障率の低いメーカーのものがオススメです。WDC、Seagate、HGST、Toshiba辺りから選ぶことになるかと思われます。
光学ドライブ
このプランではDVDドライブ、またはBlu-rayドライブはオプション扱いです。
OSのインストールはUSBメモリにて行います。このプランのPCケースには5インチベイがないので、もしも、アニメや映画の鑑賞等に必要であるならば外付けタイプを選ぶ必要があります。
CPUクーラー
Ryzen7 5700Xにはリテールクーラーが付属していないので、別途CPUクーラーが必要になります。今回、CPUクーラーに選んだのは最近評価を上げていて、220Wまで対応できるDeepCoolのAK400です。
DEEPCOOL (2022-04-28T00:00:01Z)
電源
電源はATX3.0 / PCIE5.0準拠のCorsairの850W Gold電源。日本製105℃コンデンサー使用で、保証期間は10年、低負荷時にファンを停止させる機能が搭載されて、フルモジュラー形式になります。また、ケーブル位置が奥ではなく横にある珍しいタイプ。
CORSAIR (2023-02-04T00:00:01Z)
※ 上記の電源が売り切れのときは……
電源はNZXTの850W Gold電源です。この電源は鉄板のSeasonicのFOCUS GXシリーズをベースに開発されたOEM製品で、保証期間は10年、低負荷時にファンを停止させることも可能で、フルモジュラー形式になります。
NZXT (2022-07-08T00:00:01Z)
PCケース
PCケースはフロント側にもUSB Type Cに対応したMBが増えてきたこともあり、NZXTの白を基調とした人気のH510の後継H510 Flow、ミドルタワーケースを選択。拡張スロットは7個あり、ドライブベイも3.5インチが3、2.5インチも3個となかなかの拡張性あり。GPUの長さは360mmまで対応。CPUクーラーの高さは165mmまでと大抵のものは入り、空冷簡易水冷のラジエータのサイズは全面が120mm x2か140mm x2までと2連ファンのものは問題なく使える仕様。ちなみに後部は120mm x1のみ。
注意点としては5インチベイがないので、内蔵の光学ドライブやファンコンをつけるようなスペースはありません。Blue-rayなどを再生させたいときは外付けドライブが必要になるでしょう。
NZXT (2021-10-15T00:00:01Z)
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あるいは、同じくNZXTのケース下部から発熱の多いGPUに向けて風の流れを作り、効率的にグラボを冷やすことのできるこちらもオススメ。
NZXT (2022-11-02T00:00:01Z)
OS
Windows11のパッケージ版がリリースされたので、Home版のUSBディスクを選択。通常仕様であればPro版ではなくHome版で大丈夫です。
まとめ
予算15万円で組むRyzen7 5700XとRTX4060 Tiを使った、バランスの取れたハイスペック自作PCの見積もりです。予算が15万円ということでコスパも良く、汎用性も高い、オススメの構成プランになっています。ただし、グラボの高騰のためにOSを含むと予算15万円を超過してしまっています。
CPUはアッパーミドルの性能で8コア16スレッドあるRyzen7 5700Xで、消費電力もも65Wと低いので長時間の動画のエンコードのようなCPUのマルチスレッドを中心にした処理にも対応できます。メモリは16GBのコスパの良いもの、MBはM.2スロットやUSBスロットの数も最低限揃っていて、グラボはミドルレンジのRTX4060Tiなのでハイエンドのものには及びませんが、3DCGやゲームのようなGPUの性能を必要とする大抵の処理に対応できます。
SSDはPCIE4.0に対応した高速の1TBのM.2 SSDで、データ保存用のHDDはコスパの良い4TBのもの、電源は80Plusでゴールド認証を満たした安定感のある850Wのもの、PCケースは前面にType-CのUSBポートのあるATXミドルタワーケース、OSはリリースから時間が経って落ち着いてきたWindows11のHome版を選択しています。
予算が15万円ということで予算10万円のプランに比べると、CPUやGPUも1ランク上のものが揃っています。オフィスソフトを使った文書作成やネットサーフィンは勿論、負荷のかかる動画編集や3DCG、中の上程度の負荷の高いゲームならば問題なく行えるスペックがあります。
もしも、よりGPU重視にしてゲーミングPC向けにしたいのであればCPUのランクをRyzen5 5600に下げ、差額を使ってGPUのランクをRTX4070やRTX4070Tiに上げてやると、よりゲーミングPC傾向が強まります。ただし、同時に3Dアバターを動かしたり配信したりしたいのであれば、予算は超過していましますが、CPUのランクはそのままにするか、Ryzen7 5800X3DにしてGPUのランクを上げてやるほうがいいでしょう。
3DCGなどでより強力なマルチスレッド性能が欲しいときは価格改定でだいぶ安くなったRyzen9 5900Xもいいでしょう。より3DCG向き、ゲーミングPC向きにしたければ、グラボの性能が重要なのでRTX4070、RTX4070 Tiにするのもオススメです。
2023年に予算20万で組みたい自作PCの見積もり
(Core i5-13600K & RTX4060 Ti)
Core i5-13600K & RTX4060 Tiの性能を動画で検証
Core i5-13600K + RTX4060Tiでどの程度のフレームレートが出るか16タイトルのゲームで検証している動画です。
『予算20万プラン:おすすめのパーツ構成の見積もり(コスパ重視・ゲーミングPC向き)』
PCパーツ | 製品/規格 |
CPU | Core i7-13600K |
MB | B760 Chipset |
MEM | DDR4-3200 32GB |
GPU | Geforce RTX4060 Ti |
SSD | Gen4 M.2 SSD 1TB |
HDD | 3.5インチ 6TB |
光学Drive | none |
CPU Cooler | DeepCool Castle240RGB V2 |
PSU | 80PLUS GOLD認証 850W |
PC CASE | ATX対応ミドルタワー |
OS | Windows11 HOME 64bit版 |
CPU
シングルスレッド性能が向上した最新の14コア20スレッドの第13世代Core i5-13600Kがオススメ。Passmarkのスコアは38284。12700Kのスコアが34420なので10%ほど性能が高いことになる。
Intel (2022-10-21T00:00:01Z)
MB
最新の第13世代CPUに対応しつつ、コスパを優先したDDR4メモリ使用のLGA1700ソケットのB760チップセット搭載ATXマザーボードを選択。PCIE5.0x16、M.2スロット2個、2.5GbpsLAN、前面背面にそれぞれUSB3.2 (Type-A,Type-C)あり。
MSI (2023-01-03T00:00:01Z)
MEMORY
第13世代Core iシリーズはDDR4とDDR5の両方をサポートしていますが、コスパ重視で選択肢したマザーボードに対応するのがDDR4だったので、ここではDDR4-3200の32GBメモリを選択しました。
(2022-08-29T00:00:01Z)
GPU
最新のRTX4060 Tiの16GBをチョイス。デュアルファン仕様で、モニタ端子はHDMI x1、DisplayPort x3。補助電源は8ピン x2。GPU版Passmarkのスコアは--程度。AIの画像生成にも有効なグラフィックスメモリも16GB搭載。
(2023-07-26T00:00:01Z)
3連ファン仕様のグラボなど、長く重たいグラボがたわまないように支える固定具。
SSD
SSDはCrucial製のM.2 SSDを選択。PCIE4.0x4(NVMe1.3対応)対応で、容量は1TB、5年保証で読込速度は6600MB/s、書込速度は5000MB/sというこのクラスでも最速クラスの、非常に高速なSSDです。
ちなみにM.2 SSDは配線が不要になるのも好ポイント。自作しているとわかりますが、配線を綺麗に収めるのは地味に大変です。少しでもケース内部の配線を減らしたくなるので、配線が不要であるのはありがたいです。
ただし、これはヒートシンクが付属していないタイプなので、MBにM.2用のヒートシンクがついてない場合は別売りのヒートシンク(アイネックス AINEX M.2 SSD用ヒートシンク HM-21など)を一緒に購入したほうが吉。
Crucial(クルーシャル) (2020-09-09T00:00:01Z)
予算に余裕があるのであれば2TB以上のものにしても良いかも……。
HDD
HDDは動画編集等を考慮し、少し容量をアップして6TBを選択。そこまで大容量が必要なければ容量を減らしてコストダウンを図るのもあり。ちなみにHDDの技術的にはほぼ完成されているので、性能云々というよりは故障率(下記リンク参照)等で選択すると良いでしょう。
ウエスタンデジタル(Western Digital) (2020-04-18T00:00:01Z)
.
HDDは技術的には横並びなので、故障率の低いメーカーのものがオススメです。WDC、Seagate、HGST、Toshiba辺りから選ぶことになるかと思われます。
光学ドライブ
このプランではDVDドライブ、またはBlu-rayドライブはオプション扱いです。
OSのインストールはUSBメモリにて行います。このプランのPCケースには5インチベイがないので、もしも、アニメや映画の鑑賞等に必要であるならば外付けタイプを選ぶ必要があります。
CPUクーラー
Core i7-13600Kは優秀なCPUですが、消費電力もそれなりに高いので、相応の冷却能力のあるCPUクーラーが必須になります。今回、CPUクーラーに選んだのはコスパの良いDeepCoolの240mmの簡易水冷です。
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Deepcoolの簡易水冷クーラー240mm [ LE520 ]が売り切れの場合はこちらがオススメ。公式のMasterLiquid ML240L V2 RGB | Cooler Master 日本のCPU対応ソケットを確認すると、しっかりとLGA1700 の文字もあり。
Cooler Master (2020-07-22T00:00:01Z)
電源
電源はATX3.0 / PCIE5.0準拠のCorsairの850W Gold電源。日本製105℃コンデンサー使用で、保証期間は10年、低負荷時にファンを停止させる機能が搭載されて、フルモジュラー形式になります。また、ケーブル位置が奥ではなく横にある珍しいタイプ。
CORSAIR (2023-02-04T00:00:01Z)
※ 上記の電源が売り切れのときは……
電源はNZXTの850W Gold電源です。この電源は鉄板のSeasonicのFOCUS GXシリーズをベースに開発されたOEM製品で、保証期間は10年、低負荷時にファンを停止させることも可能で、フルモジュラー形式になります。
NZXT (2022-07-08T00:00:01Z)
PCケース
PCケースはフロント側にもUSB Type Cに対応したMBが増えてきたこともあり、NZXTの白を基調とした人気のH510の後継H510 Flow、ミドルタワーケースを選択。拡張スロットは7個あり、ドライブベイも3.5インチが3、2.5インチも3個となかなかの拡張性あり。GPUの長さは360mmまで対応。CPUクーラーの高さは165mmまでと大抵のものは入り、空冷簡易水冷のラジエータのサイズは全面が120mm x2か140mm x2までと2連ファンのものは問題なく使える仕様。ちなみに後部は120mm x1のみ。
注意点としては5インチベイがないので、内蔵の光学ドライブやファンコンをつけるようなスペースはありません。Blue-rayなどを再生させたいときは外付けドライブが必要になるでしょう。
NZXT (2021-10-15T00:00:01Z)
.
あるいは、同じくNZXTのケース下部から発熱の多いGPUに向けて風の流れを作り、効率的にグラボを冷やすことのできるこちらもオススメ。
NZXT (2022-11-02T00:00:01Z)
OS
Windows11のパッケージ版がリリースされたので、Home版のUSBディスクを選択。通常仕様であればPro版ではなくHome版で大丈夫です。
まとめ
予算20万円で組む自作PCの見積もりです。第13世代Core i5-13600K+RTX4060 Tiで組む予算20万円のプランは、非常に優秀な処理能力を持ったオススメ構成で、よりゲーミングPC傾向の強い自作PCとなります。CPU Passmarkのスコアは32086と性能もアップしてかなりコスパの良いCPUになっています。メモリは32GBのコスパの良いもの、MBはB760を採用してコスパを重視しています。
グラボはRTX4060 Tiで3DCGやゲーム、AIの画像生成のようなGPUの性能を必要とする大抵の処理に対応できます。SSDはPCIE4.0に対応した高速の1TBのM.2 SSDで、データ保存用のHDDはコスパの良い6TBのもの、電源は80Plusでゴールド認証を満たした安定感のある850Wのもの、PCケースは前面にType-CのUSBポートのあるATXミドルタワーケース、OSはリリースから時間が経って落ち着いてきたWindows11のHome版を選択しています。
ちなみにRTX4060はリアルタイムレイトレーシング対応で、よりGPUに負荷のかかるゲームや3DCGのレンダリングに対応できますが、もしも、よりグラフィックス性能の高いゲーミングPC向けの自作PCにしたいときはだいぶ価格差が減ってきたRTX4060TiやRTX4070にするといいでしょう。
おすすめのPC周辺機器
モニター
Asus (2021-08-13T00:00:01Z)
ゲームをするならば60Hz以上で駆動するモニタが必須。24インチでIPS液晶の144Hz駆動のゲーミングモニタ。机の上に置くならばこのくらいのサイズのモニタがオススメ。
こちらでおすすめのモニタを紹介しています。
Windowsでゲーミングモニターのリフレッシュレートを60Hzから144Hzなどに上げてやるための設定方法です。
ちなみにVesa規格に対応したモニタであれば、モニターアームの使用もオススメです。モニターアームを使うと、フレキシブルにモニタの位置や高さ、向きなどを調節できますし、モニタの直下の空間が使えるようになってより有効的にデスクを活用できるようになります。
キーボード
『格安の最初の一台!』
Logicool(ロジクール) (2016-09-15T00:00:01Z)
キーボードとマウスのセット。2,4GHzのレシーバーが付属していて、これひとつでキーボードとマウスのワイヤレス接続が可能。乾電池式。BIOSの設定でも使用可能。3年保証。
まだ良くわからないし、とりあえず入力装置としてのキーボードがあれば良い。または予算の都合上、安いもので良いという人向け。後日、もっと良いものが欲しくなったら、いざというときの予備にしてしまっても後悔しない価格なのも良いところ。
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『こだわりの一台』
Topre Corporation ()
静電容量無接点方式の高耐久・高級キーボード。プログラマーや物書きがよく使っている。個人的には英語配列のキーボードよりも日本語配列のキーボードのほうが好みです。
Logicool(ロジクール) (2020-06-25T00:00:01Z)
- メカニカルキーボード(赤軸・茶軸・青軸、その他)
軸の色によって打鍵感や打鍵音が異なり、各キーがそれぞれ独立した機械式のスイッチになっているキーボード。様々な軸があり、自分に合った打鍵感や打鍵音のキーを探せるので人気。
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『有線とワイヤレス、どちらがいいのか?』
キーボードを頻繁に動かすようであればワイヤレス、そうでなければ有線でいいでしょう。あるいは、PC周りのコードを少しでも減らしたいのであればワイヤレス、充電や電池の交換が面倒であれば有線がいいでしょう。
『注意点』
ワイヤレス接続のキーボードの内、Bluetooth接続のキーボードはBIOS画面での操作ができず、OSが起動してからでなければ使用できないので補助用や二台目としてはいいですが、一台目のキーボードには不向きです。
マウス
『格安の最初の一台!』
まだ良くわからないし、とりあえず入力装置としてのマウスがあれば良い。または予算の都合上、安いもので良いという人向け。後日、もっと良いゲーミングマウス等が欲しくなったら、いざというときの予備にしてしまっても後悔しない価格なのも良いところ。
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『こだわりの一台』
Logicool(ロジクール) (2022-06-16T00:00:01Z)
『こだわりのゲーミングマウス』
Logicool(ロジクール) (2020-08-07T00:00:01Z)
ゲーミングマウスの定番のGProワイヤレス。左右対称で、8ボタン。高速通信でワイヤレスでも遅延がほぼなくマウスを操作できる人気のゲーミングマウス。
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『有線とワイヤレス、どちらがいいのか?』
有線マウスとワイヤレスマウスの両方を使った経験で言えば、頻繁に動かすマウスはワイヤレスがおすすめです。ケーブルが引っかからないというのはマウスを操作する上で重要な要素です。また、最近は省エネも進んでいて、頻繁に充電を必要とすることもなく長い間使えます。
『注意点』
ワイヤレス接続のマウスの内、Bluetooth接続のマウスはBIOS画面での操作ができず、OSが起動してからでなければ使用できないので補助用や二台目としてはいいですが、一台目のマウスには不向きです。
自作PCを組み立てる準備。予備知識や必要なもの、疑問や注意点
そもそも、自作PCって何?
自分でPCパーツを揃え、自分で組み立て、自分でOSをインストールしたパソコンのことです。
自作PCに必要なものとは?
自作PCはCPU、マザーボード、メモリ、GPU(グラフィックボード)、SSD、HDD、光学ドライブ、PSU(電源ユニット)、CPUクーラー、PCケース、OS、モニタ、キーボード、マウスといったPCパーツや周辺機器で構成されます。
.
『各パーツの簡単な役割』
- CPU:データの演算を行うメインパーツ。パソコンの頭脳。
- メモリ:一時的に高速でデータを記憶するパーツ。容量が大きいほど一時的なデータをSSDやHDDにデータを読み書きせずに済むのでデータ処理が高速になる。
- マザーボード:各PCパーツを繋ぐための基盤。
- GPU:映像を出力したり、データ演算の補助を行うパーツ。パソコンの第二の頭脳。
- SSD:高速で読み書きできるディスク。OSやソフトをインストールする。
- HDD:長期保存したいデータや大容量のデータの保存に使うディスク。
- 光学ドライブ:Blu-ray DiscやDVD、CDなどを読み書きするパーツ。
- PSU:PC電源。PSUのワット数が高いほど消費電力の高いパーツを扱える。
- CPUクーラー:CPUを冷却するためのクーラー。サードパーティ製のもののほうがよく冷える。
- PCケース:各パーツを収納するケース。オシャレなものが人気。
- OS:パソコンを動かすための基本的なソフト。Windows、Linuxなどがあり。ちなみにOS XはMac専用。
- モニタ:パソコンの情報を映し出すディスプレイ。
- キーボード:キー入力をするための入力装置。
- マウス:カーソル移動・入力をするための入力装置。
.
これらのパーツには、それぞれある程度の規格の縛りがありますが、その規格の縛りの範囲内であれば好みのメーカーや製品を選んで組み立てることができ、性能優先の自作PCにしたり、見栄えのする白色で統一された自作PCにしたり、本格水冷の冷却システムを導入したりと自由にカスタマイズが可能です。
自作PCに必要な予算は?
自作PCに動画編集や3DCG、負荷の高いゲームなどの処理をさせるのであれば、最低でも予算10万円前後は見込みたいところです。更に快適さや軽快さ、高い処理能力を追求していくと予算15万、予算20万、予算30万……と必要な予算は増えていきます。
逆にオフィスソフトを使った文書作成やネットサーフィン、動画視聴、軽いゲームをする程度であれば、自作PCに必要な予算はぐっと減って、予算10万円以下で作れますし、頑張れば予算5万円前後で格安自作PCが実現できます。
ちなみに中古の格安パーツを使って更に安くするということもできますが、不具合が出た場合に問題となる部分の発見や対処・対応が初心者には難しいのでオススメはしません。
また、現状は半導体の値上げ、円安の進行、新世代への移行によってPCパーツの単価が上がり、以前に比べて多くの予算が必要になっています。
自作PCは本当に安く作れるの?
コスパの良いパーツを選ぶこと、同じメーカーの同じ製品でも比較的に安く信用のある店舗で買うことで、自作PCはメーカー製PCやBTOのPCよりも安く作ることができます。また、メーカー製PCやBTOのPCのオプションで、PCパーツの増設や変更などのカスタマイズをした場合、自作PCの安さはより顕著になります。
例えばメーカーやBTOのオプションでパソコンにメモリやSSD、HDDを増設したり、グラボやCPUクーラー、PSUを変更したりした場合、PCパーツ1つの増設や変更につき、追加費用に商品の相場の代金プラス数千円程度の上乗せがあります。そのため、増設や変更をすればするほど、費用に上乗せ分が積み重なってメーカーやBTOのパソコンは高額になってしまいます。
PCパーツの予算配分の方向性は?
自作PCを組むときは自分の必要とする性能と予算を見極めて、無駄のない適切なパーツ構成にすることが重要です。そして、そのときにはどのパーツにどの程度の予算を振り分けるのか、そのバランスが重要になってきます。
CPUを重視して予算を配分すれば自作PC全体の性能が高まります。GPUを重視して配分すれば3DCGやゲームの処理が飛躍的に伸びます。マザーボードにより多くの費用をかければPCの拡張性が上がり、メモリであれば同時に行える処理が増えます。
また、SSDにそれなりの予算を配分すれば爆速で読み書きすることのできる大容量ディスクが手に入り、HDDであればより大量のデータを保存できるようになります。PSUであれば高い消費電力を必要とするPCパーツを安定的に扱えるようになって、CPUクーラーであればより高い冷却性や静音性、PCケースであれば優れた冷却性や静音性、収納性あるいはデザイン性が手に入ります。
他のPCパーツやPC周辺機器についても同様で、予算配分によって様々な恩恵を得ることができます。
今はPCを自作するのに良い時期?
2023年04月現在での話になりますが、Intelの第13世代Core iシリーズ、AMDのRyzen7000シリーズのどちらもようやくご祝儀相場を終えて買いやすい段階に入っています。CPUとメモリはだいぶ値頃感が出てきていますし、マザーボードもだいぶ買いやすくなってきています。
RTX4000シリーズおよびRX7000シリーズなどの新世代のグラボについてはまだ円安や半導体の高騰の影響から抜け出せませんが、これは数年続くような流れで即座に解決するような流れではないので呑み込むしかないでしょう。
自作PC全体としては買いの時期に入ったと言えるでしょう。
各PCパーツの相場感
- CPU:ほぼ横這いで落ち着く。
- メモリ:DDR5も落ち着いてきて、ジリジリと値下がり。DDR4は大容量の特価も出てきている
- マザーボード:高値圏を維持したまま横這い。
- GPU:ジリジリと値下がり。新製品はまだ高い。
- SSD:ほぼ横這い。
- HDD:横這い。
- PCケース:ジリジリと値上がり。品薄になるものが目につく。
- PSU:横這い。徐々に次世代規格(PCIE5.0/ATX3.0)へ移行。
- CPUクーラー:横這い。ただし、暑くなる季節になるとジリジリと値上がる。
- OS:横這い。
各PCパーツの現在(2023年4月)の相場感というか見通しというか見積もりはこんな感じです。依然として円安や半導体の値上がりの影響を受けています。
ちなみに意外なところではPCケースの売り切れや品薄またはそれらを受けた値上がりが目に付きました。また、暑くなってくるとCPUクーラーが品薄になってきて値上がるので、買うなら今の時期がオススメです。
ゲーミングPCって普通のPCと何が違うの?
比較的に高性能なCPUとGPU(グラフィックボード)を搭載している普通のパソコンをゲーミングPCと呼称しているだけです。そうした汎用性の高いPCは、別のところでは動画編集向けPCや3DCG制作向けPCと呼称され、販売されることもあります。
ハイスペックなCPUとGPUを搭載したPCは処理能力だけでなく汎用性も高くなり、ゲームだけでなく様々なことが可能になります。予算毎の自作PCを作るときも、CPUとGPUをひとつの基準にしてパーツを構成していくといいでしょう。
ゲーミングPCの性能を活かすためにはゲーミングモニターも必須?
FPSやTPS、アクションゲームといった60fps以上の高いフレームレートでのプレイが有利とされるゲームでは高いフレームレートの出せるゲーミングモニターがないと、ゲーミングPCの性能を十分に発揮できません。
高いリフレッシュレートを謳うゲーミングモニターと通常のモニタには明確な違いがあります。通常のモニタは60Hzで駆動しますが、そうしたゲーミングモニターは144Hzや160Hz、240Hzなどで駆動し、1秒間の描画回数が普通のモニタの2~4倍にもなります。
高性能なゲーミングPCを自作して、FPSなどのゲームで240fpsなどの高いフレームレートを叩き出せたとしても、モニタが普通のモニタの場合は60Hz駆動なので60fpsでゲームをしているのと変わらなくなってしまいます。高いフレームレートを体感するためには自作したゲーミングPCが高いフレームレートを叩き出せる性能を持っていること、それを表示できるゲーミングモニターを持っていることが必要になります。
ゲーミングPCって光らせなければいけないの?
完全に個人の好みの問題です。動画で撮影するときなどは光らせたほうが見栄えはしますが、実用的な意味で言えば必ずしも光らせる必要はありません。ARGBなどに対応したファンも発光と回転のコードは別になっているので、光らせたくないときはBIOSでオフにしたり、発光用のコードを抜いてしまえばファンは消灯できます。
自作PCの製品寿命は?
使用環境や使用時間、そのときに要求される性能によっても変わるので断言はできませんが、一般的には凡そ5年前後でしょうか。
とはいえ、壊れなければ10年以上使えることもありますし、ハズレを引いてしまうと1年程度でSSDが壊れてしまったということもあります。また、CPUクーラーに簡易水冷などを使っている場合、壊れていなくても3~5年前後での交換が推奨されています。
自作PCはPCパーツの集合体なので、一部の古いパーツを性能の良いものに交換……一部の壊れたパーツを交換……という基本パターンを繰り返していき、集合体としての製品寿命を伸ばしていくことは可能です。
PCパーツの保証って?
主にメーカー保証と正規代理店保証、販売店の保証の三種類があります。
- 販売店の保証:初期不良時などの返品や返金、交換など。
- 正規代理店保証:PCパーツは海外製のものが多いので、海外メーカーに代わって輸入代理店が行う交換や修理の保証。※
- メーカー保証:メーカーが行う修理や交換の保証。海外にまで送らなければ行けないことも……。
※ 商品の箱や包装のビニールに貼り付けてあるシールが正規代理店の保証書代わりになるので捨てないこと。シールに連絡先が書かれているので、通常の故障時は正規代理店に連絡することになります。
ちなみに保証期間はPCパーツによって異なります。2年保証のグラボもあれば5年保証のSSDもあり、PSU(PC電源)などは10年保証や15年保証を謳うものもあります。
自作PCの組み立ては難しいの?
自作PCの組み立て作業は、プラモデルの組み立てに喩えられるほどに簡単です。基本的にはそれぞれのPCパーツを所定の位置にネジ等でしっかりと固定し、各PCパーツに付属している専用のケーブル等を所定の位置に繋ぐだけです。付属の説明書をしっかりと読んでPCパーツを丁寧に扱う慎重ささえあれば、初心者でも組み立てることができます。
比較的難しそうな部位といえば、マザーボードのフロントスイッチにPCケースのフロントパネルから伸びるケーブル類を接続することですが、これも挿入する部位が細かいだけで、説明書をよく読みながらやれば問題なく行えます。
組み立てに必要な道具は?
最低限、プラスのドライバーが1本(精密ドライバーもあればなおよし)あれば組み立て作業が可能になります。
ちなみにドライバー以外にあったほうが良いものといえば、絶縁仕様の手袋や袋を綺麗に開封するためのカッター、配線を綺麗にまとめるときに使う結束バンドを切るためのニッパーがあるといいでしょう。
ちなみにCPUとCPUクーラーの間にサードパーティ製の熱伝導率の高い、よく冷えるようになるグリスを塗りたい場合で、リテール付属クーラーのように最初からグリスが塗られてしまっていると、そのグリスを一度除去しなければいけません。そのときは無水エタノールのようなものを使うと、既存のグリスを綺麗に除去することができます。
組み立てるときの注意事項
- PCパーツは精密機械が多く振動や衝撃等に弱いので丁寧に扱うこと。
- PCパーツは静電気が苦手なので、作業を行うときはPCパーツに触れる前に蛇口などの金属部分に触れて手の静電気を逃してやること。
- セーターのような帯電しやすい服はNG。
- 金属の端子部分などは手の脂が付いていると、経年で酸化・腐食するので素手で触れないこと。必要に応じて絶縁仕様の手袋などがあると便利。
- 各PCパーツ付属の説明書をよく読み、説明書の指示に従うこと。
- 各ピンの位置や向きなどはわかりにくいし、間違えやすいのでピンの個数や形状に注意を払うこと。
- PCパーツ類の大まかな装着順としては、MB → メモリ → CPU → CPUクーラー → PCケース → SSD → HDD → 電源 → ケースのファン類 → USB端子類 → GPU → アクセスランプ等ケーブル類 → モニタ → マウス → キーボードという流れ。これが絶対ではないけれど、CPUをつけた後にすぐ大型のCPUクーラーをつけてしまうとメモリが装着できないなどということあり。また、ケースが小さい場合などGPUを先につけてしまうとMBに電源類のケーブル端子を差し込むのに難儀することあり。
- マザーボードをPCケースに固定する前に、マザーボード付属のI/OパネルをPCケースに嵌め込むこと。
- マザーボードの裏面がPCケースと接触しないようにするためのスペーサーを必ずつけること。
- 最近はMBに取り付けの順番が図解されているので、基本的にはそれに従うこと。
- PCケースからマザーボードに接続する電源やリセット、アクセスランプ等々のケーブル類の接続は小さい上にプラスマイナスがあったりと特に間違えやすいので要注意。
- 最小限のPCパーツ構成で動作確認するときにマザーボードをPCケース等に固定せずにそのまま置いて作業をすると裏面のピンが接地してショートしかねないので注意。
- PCパーツの取り付け・取り外し作業は電源をオフにして、電源のケーブルをコンセントから抜いて行うこと。
- CPUクーラーを取り付けるときはCPUのヒートシンクやCPUクーラーの保護ビニールを剥がすこと。
- CPUクーラーのグリスは少なめでOK。また、リテールクーラーを使うにしても、グリスだけはサードパーティーのよく冷えるグリスを使うというのも一つの手。
- わからないことがあるときは、失敗する前にネット等で調べること。
- PCパーツの箱やレシート、保証書は問題が起こった場合に備えて最低限、保証期間内は綺麗な状態で保持しておくのが吉。
- 国内正規代理店扱いのPCパーツは、国内正規代理店シールが箱や梱包のビニールに貼られていることがあるので、それらをゴミと間違えて捨ててしまわないこと。トラブったときの連絡先や交換・修理の依頼先です。※問題が起こったときに海外メーカーと直接あれこれしなくて済みます。
- OSのインストール作業はCPUやメモリのオーバークロックをしないで行うこと。
- オーバークロック仕様のメモリは必ずXMP(A-XMP。AMD版のXMP。名前がメーカーで違う)をUEFIで指定してやること。設定しないと、メモリはDDR4-2133などのデフォルトの周波数で動きます。
- メモリをOCしてシステムが不安定になるときはXMPを一旦解除して、手動でXMPで指定されている周波数(例えばDDR4-3733)にしてやる。それでも駄目なときは安定するまで徐々に周波数を下げてやる。
- XMPは絶対の設定値じゃないので合わないときは合わないです。
- たまにエアースプレー等で内部に溜まるホコリを吹き飛ばしてやること。CPUクーラーやGPUのファン、ヒートシンクの中にもホコリが溜まるので、それらも忘れずに!
と、まあ思いついたところを項目にしていくと、こんな感じです。
ちなみに電源のオフに関することについては初めて組み立てるときよりも、自作したPCのメンテナンスや拡張時に忘れてしまうことが多いかもしれません。SSDやHDDの増設時、ケース内の掃除のときなどは注意してください。
もしも、組み立てが上手くいかずに自作PCが動かなかったら?
パーツの初期不良が明確であれば、購入した店舗に初期不良としてパーツの返品や交換を行います。しかし、複数のパーツが組み合わさって動作するのが自作PCである以上、自作PCのどのパーツに不具合が出ていて、それが初期不良なのか、それとも自分の組み立て方が悪かったのか、判断することが難しいこともあるでしょう。
そんなときは……
パソコンショップのワンコイン診断がオススメです。現物を店舗に持ち込む手間はありますが、ワンコインで組み立て方が間違っているのか、パーツが壊れているのか診断してくれます。
自作PCとパーツの推奨スペックとチェックポイント(2023年版)
2023年に自作パソコンを組もうと思ったときに踏まえておくと良いこと。
CPUの選び方とポイント
CPU | 性能 | C/T | 価格USD | おすすめ |
Ryzen9 7950X | 63514 | 16/32 | 755 | |
Core i9-13900KF | 59986 | 24/32 | 649 | ★★ |
Core i9-13900KF | 59240 | 24/32 | 619 | ★★ |
Ryzen9 7900X | 52064 | 12/24 | 473 | ★ |
Core i7-13700K | 46937 | 16/24 | 439 | ★★ |
Core i7-13700KF | 46937 | 16/24 | 420 | ★★ |
Ryzen9 5950X | 45911 | 16/32 | 548 | |
Core i9-12900KS | 44499 | 16/24 | 734 | |
Core i9-12900K | 41264 | 16/24 | 589 | ★★ |
Ryzen9 5900X | 39349 | 12/24 | 399 | ★ |
Core i5-13600K | 38284 | 14/20 | 300 | ★★★ |
Core i5-13600KF | 38156 | 14/20 | 309 | ★★★ |
Ryzen7 7700X | 36554 | 8/16 | 348 | |
Core i7-12700K | 34420 | 12/20 | 409 | ★★ |
Core i5-13500 | 32509 | 14/20 | 259 | ★★★ |
Core i7-12700 | 31503 | 12/20 | 328 | ★★★ |
Ryzen5 7600X | 28645 | 8/16 | 248 | |
Ryzen7 5800X | 28180 | 8/16 | 289 | |
Core i5-12600K | 27554 | 10/16 | 279 | ★★★ |
Ryzen7 5800X3D | 27527 | 8/16 | 449 | ★★★ |
Ryzen7 5700X | 26499 | 8/16 | 265 | ★★ |
Ryzen7 5700G | 24585 | 8/16 | 289 | ★ |
Ryzen5 5600X | 22016 | 6/12 | 177 | ★★ |
Ryzen5 5600 | 21700 | 6/12 | 179 | |
Core i5-12500 | 20429 | 6/12 | 202 | |
Ryzen5 5600G | 19822 | 6/12 | 152 | ★ |
Core i5-12400F | 19812 | 6/12 | 169 | ★★★ |
Ryzen5 5500 | 19561 | 6/12 | 138 | |
Core i5-12400 | 19543 | 6/12 | 192 | ★★ |
Core i3-12300 | 14955 | 4/8 | 143 | |
Core i3-12100 | 14523 | 4/8 | 122 |
性能の数値はPassMark Intel vs AMD CPU Benchmarks - High Endより引用。
- 動画鑑賞やネットサーフィン、オフィスソフトを使う程度ならコスパ最強のCore i3やRyzen3で十分!
- メインPCとして組み、色々としたいのであれば最新世代のCore i5やRyzen5の6コア6スレッド以上のCPUにしたい!
- 頻繁に動画のエンコードをしたり、ゲームをしながらのネットの生配信をしたりなど、複数コアを使った負荷の高い処理をするならば、8コア16スレッド以上のCPUで分散処理させたい!
- プロとして使うならばCore i7やCore i9、Ryzen7やRyzen9以上のCPUがオススメ。
- コア数とスレッド数が増えるほどにマルチスレッドの処理性能は上がる。シングルスレッドの性能はHz(ヘルツ)で表されるCPUのクロック数が高いほうが高性能! だたし、新世代のほうが処理効率が高いので旧世代との性能比較はやや慎重に。
- CPUの消費電力が上がっていて、冷却にそれなりに気を遣うようになりつつある。
- CPUを冷やすのに重要なCPUグリスの性能はW/m・Kで表され、基本的には付属のものよりもサードパーティ製のもののほうがよく冷える。CPUグリスの代わりに熱伝導シートやサーマルパッドと呼ばれる炭素繊維のものを使うのもあり。
- IntelのXeonやAMDのThreadRipperは基本的に業務用。MBやメモリも物を選ぶので一般向きではない。
CPUの選択は非常に重要です。何をしたいか、何を処理させたいか明確にわかっているのであれば、使用が想定されるソフト等の必要スペックではなく推奨スペックを満たすものを選びたいところです。また、ゲーム+配信のように複数のソフトを同時に起動させることが想定されるのであればミドルレンジ以上の多コア多スレッドのCPUが必須になります。
- AMDならば第5世代Ryzen(Zen4)7000シリーズがおすすめ。ただし、円安や半導体の単価が上がったことでMB等を含めて価格が跳ね上がっているので、ミドルレンジ以下のPCを組むのであれば暫く販売の続くコスパのいいRyzen5000シリーズで組むのが無難。
- Ryzen7 5800X3Dはキャッシュサイズが非常に大きく、ベンチマーク結果以上に実際のゲームでの性能が良好な模様。
- Ryzen7 5700GとRyzen5 5600Gについてはグラフィックス機能のあるAPUに分類される。
Ryzen7000シリーズはCPU以外もかなり高いので、比較的安いB650マザーボード待ちの状態。
- Intelならば第13世代Core i-13000シリーズがおすすめ。円安や半導体の単価が上がったことで価格が跳ね上がっているので、ミドルレンジ以下のPCを組むのであれば暫く販売の続くコスパのいいCorei-12000シリーズで組むのが無難。
- 第12世代Core iシリーズ以降、intelのCPUはPコアとEコアから構成されていてスマホのようなCPUの構造になっている。また、ソケットがLGA1700に変更されたのでCPUクーラーが対応しているか注意が必要。
- 売りになっているEコアが搭載されているのはCore i5-12600K以上なのであしからず。
- 末尾がKナンバーはOC可能のモデル。Fナンバーはグラフィック機能なしモデル。KFはOC可グラフィック機能なしモデル。
IntelならばCore i5-13900K、Core i5-13700K、Core i7-13600K、Core i5-13400F、Core i5-12400F、Core i5-12600K、Core i7-12700K辺りがオススメ。12600以下はPコアのみで、Eコアは無効化あるいは削除されているので要注意。
Intelの第12世代CPUは現状DDR4とDDR5のメモリを載せるMBはそれぞれ別のものになるし、PCIE4.0対応や特殊なコア構成に対応するためかマザーボードの価格が結構高くなっている(特にDDR5対応のマザーボードはかなり高額)ので、それほどコスパが良いとは言えない感じ。そして、LGA1700にソケットが変更されているので、CPUクーラーを選ぶときも注意が必要。
第13世代CPUをコスパ良く組むなら比較的に安価な前世代のZ690やH670の使用(要BIOSの更新)がオススメ。
Memoryの選び方とポイント
- CPUにAMDの第5世代Ryzen7000を使う場合はDDR5-5600以上がおすすめ
- CPUにAMDの第4世代Ryzen5000を使う場合はDDR4-3200以上がおすすめ。
- CPUにIntelの第12世代Core iシリーズを使う場合はDDR4とDDR5のどちらかで対応。DDR4-3200以上、DDR5-4800以上がオススメ。
- CPUにIntelの第13世代Core iシリーズを使う場合はDDR5-5600以上がオススメ。ただし、前世代用のマザーボードを利用することでDDR4メモリでの使用も可能。
- DDR4とDDR5ではメモリの切り欠きの位置が異なるので、それぞれに対応したMBを選ぶ必要あり。
- 現状ではDDR5はそれほど優位じゃないので、コスパ優先でDDR4を選択するのもあり。
- 普通に使うならば容量は16GB以上あればOK。
- クリエイティブな用途に使うのであれば容量は32GB以上あると幸せ。
- 背の高いヒートシンクを使ったメモリは大型のCPUクーラーと干渉することがあるので注意。
- レイテンシー(CL)の数値は小さいほどより高性能。
DDR4-3200で16GB以上のメモリがオススメで、クリエイターやアバターを動かしてストリーム配信をしたい人などは32GB以上のメモリがおすすめ。特に動画編集やエンコード、3DCGを積極的にしたい人はメモリが32GB以上あるといい感じ。レイヤーを重ねるプロの絵師などは64GBや128GBといった大容量の環境(ハイエンドMBが必要)にしている人もいる。
DDR5への移行期なのでまだDDR5は割高である一方、DDR4が割安になってきている。
MotherBoardの選び方とポイント
『Intel系チップセット仕様』
Chipset | Z790 | H770 | B760 | |
CPU | Socket | LGA1700 | LGA1700 | LGA1700 |
MEM | ソケット数 | 4 | 4 | 4 |
最大容量 | 128GB | 128GB | 128GB | |
DMI | リビジョン | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
レーン数 | 8 | 8 | 4 | |
PCIE(CPU) | Gen | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
レーン数 | 20 | 20 | 20 | |
レーン構成 | 1x16 + 1x4 / 2x8 + 1x4 | 1x16 + 1x4 / 2x8 + 1x4 | 1x16 + 1x4 | |
PCIE(Chipset) | Gen | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
レーン数 | 20 | 16 | 10 | |
Gen | 3.0 | 3.0 | 3.0 | |
レーン数 | 8 | 8 | 4 | |
USB(MAX) | 3.2 | 5 | 2 | 2 |
3.1 | 10 | 4 | 4 | |
3.0 | 10 | 8 | 6 | |
2.0 | 14 | 14 | 12 | |
SATA | 6.0Gb/s | 8 | 8 | 4 |
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『AMD系チップセット仕様』
Chipset | X670E | X670 | B650E | B650 | |
CPU | Socket | AM5 | AM5 | AM5 | AM5 |
MEM | ソケット数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
最大容量 | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB | |
CPU接続バス | Gen | PCIE4.0 | PCIE4.0 | PCIE4.0 | PCIE4.0 |
レーン数 | 4 | 4 | 4 | 4 | |
PCIE(CPU) | GPU | PCIE5.0 | PCIE4.0 | PCIE5.0 | PCIE4.0 |
レーン数 | 16 | 16 | 16 | 16 | |
NVMe | PCIE5.0 | PCIE5.0 | PCIE5.0 | PCIE4.0 | |
レーン数 | 4 | 4 | 4 | 4 | |
PCIE(Chipset) | Gen | 4.0 | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
レーン数 | 12 | 12 | 8 | 8 | |
Gen | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | |
レーン数 | 8 | 8 | 4 | 4 | |
USB(MAX) | 3.2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
3.1 | 12 | 12 | 6 | 6 | |
3.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
2.0 | 12 | 12 | 6 | 6 | |
SATA | 6.0Gb/s | 8 | 8 | 4 | 4 |
歴代のIntelとAMDのチップセットの性能比較が良く纏まっているので参考にどうぞ。最新のチップセットはIntelがZ790、H770、B760。AMDがX670E、X670、B650E、B650になります。
- ハイエンド・マザーボード:高額。AMD系はX670EやX670、Intel系はZ790やZ690チップセット搭載で、OCができたり、コンデンサーが良いものを積んでいたり、M.2やUSBポートが多かったり、WIFIやBluetoothが充実していたり、PCIEのレーン数が多かったり帯域が広かったりする。非常に拡張性が高いので、プロやヘビーユーザー向け。
- ミドルレンジ・マザーボード:コスパが良く、非常に使い勝手が良い。AMD系はB650やB550、Intel系はH670チップセット搭載。各種ポートはほどほどの数がああり、PCIEのレーン数や帯域はハイエンドに比べたらやや少なく狭いが、一般的な用途で問題になることはほぼない。ミドルレンジのユーザー向け。
- ローエンド・マザーボード:安価。A520やB660チップセット搭載。各種ポートの数は少ない。PCIEのレーン数や帯域はミドルレンジと比べても少なく狭いが、通常用途で困ることはない。ただし、PCパーツの持つ力を最大限発揮させたい場合はやや不向き。電力制限のあるものもあり、ハイエンドCPUは最大限能力を発揮できないこともある。
チップセットごとに様々な規格があり、ポートの最大数の制限などがある。下位になればなるほど制限がきつくなるので、それなりの拡張性を重視したい場合はミドルレンジ以上のものを選択したほうが無難。というか、それなりに使い込むのであればやはりミドルレンジ以上のものがおすすめ。
また、対応していればローエンドのマザーボードにハイエンドのCPUを載せて動かないことはまずないけれど、電力制限などを受けてCPUが100%の状態(クロックダウンされて動くなど)で動かない可能性も多々あり。
- CPUに第5世代Ryzen7000シリーズを選んだ場合は基本的にAM5ソケットのX670EやX670、B650E、B650チップセットがおすすめ
- CPUに第4世代Ryzenを5000シリーズを選んだ場合は基本的にAM4ソケットのX570かB550チップセットがおすすめ。
- また、第4世代Ryzenを選んだ場合はBIOSが対応している必要あり。CPUなしでBIOSをアップデートできる『BIOS FLASHBACK機能』を持つMSI辺りのMBがオススメ。
ネットの通販で買うときは大抵、インストールされているBiosの確認ができないので、不安なときはCPUなしでBIOSをアップデートできる『BIOS FLASHBACK機能』を持つMSI辺りのMBがオススメ。
- CPUにIntelの第12世代Core iシリーズを選択した場合は基本的にLGA1700ソケットのZ690、H670などのチップセットがおすすめ。またDDR4とDDR5でメモリの切り欠きが異なるので、それぞれに対応したMBを選ぶ必要あり。
- Asusの一部のZ690に限ってはLGA1700のソケットにLGA1200のCPUクーラーが装着可能。
- LGA1700のソケットに関してはCPU装着時の圧力でCPUが歪むという報告が一部にあり。気になる人はワッシャーなどで対策をしている模様。
- CPUにIntelの第13世代Core iシリーズを選択した場合は基本的にLGA1700ソケットのZ790、H770などのチップセットがおすすめ。
- ただし、第13世代Core iシリーズでもコスパを優先するならば前世代のZ690やH670などのチップセットも互換性があり、比較的安価に導入できる。その場合、Biosのアップデートが必須になるのでCPUなしでBIOSをアップデートできる『BIOS FLASHBACK機能』を持つMSI辺りのMBがオススメ。
- Core i-13000シリーズはデフォルトで限界までOCするような仕様で100℃近くまで温度が上がるので、必要に応じて電力制限してやると、発熱を抑えられて扱いやすくなる感じ。
Intelの第12世代Core iシリーズを選択した場合は、基本的にはOCをするならばZ690、しないならばH670を選んでおけば問題なし。ただし、DDR4かDDR5かで対応するマザーボードが異なるので要注意。
GPUの選び方とポイント
GPUは、CPUにグラフィックス機能が搭載されていない場合は映像出力のための必須のパーツであり、3DCGやゲームなどをする場合も演算処理に非常に大きな影響を与えるので重要なパーツになる。
現在の最新の世代であるGPUはNvidiaがRTX4000シリーズ、AMDがRX7000シリーズ。どちらもPCIE4.0に対応し、旧世代から性能が非常に伸びている。一方で消費電力が上がっていたり(前世代に比べると幾らか下がったもののまだ若干高い)、全体のサイズやヒートシンクの厚みも太くなっていたりする。そのため、スペースに余裕のないギリギリのPCケースだと、ケース内に収まり切らなかったという報告もちらほらあるので購入時には確認が重要になる。
- NvidiaのGeForce系であれば、性能で選べばRTX4000番台、コスパで選ぶならばRTX3000番台がオススメ。
- RTXシリーズはGTXシリーズの上位版で、リアルタイムレイトレーシング(RTコア)やAI処理(Tensorコア)あり。
- GTX1600番台は旧GTX1000番台の流れを組むが、RTコアやTensorコアなし。RTX4050の発売予定はあるが、GTXの予定はないので現行機種で販売は終了するのではないかと思われる。
- 最高画質の4Kで60FPS以上でゲームをプレイしようと思ったらRTX3080以上は欲しいところ。
- 最高画質のフルHDで60FPS以上でゲームをプレイしたい場合はGTX1660Ti程度あれば大体OK。
- NVENCやCUDAを使った処理がしたい場合はGeForce系のGPUが必須。
- SLIは2枚のRTX2080以上で、MBが対応していれば可能。
- 昨今の流行りであるAI系のプログラムを走らせたいのであればグラボのメモリは12GB以上は欲しいところ。
性能優先であればRTX4090やRTX4080。RTX3090やRTX3080、RTX3070。コスパ優先ならばRTX4070、RTX4060Ti、RTX3060 TiやRTX3060、GTX1660 TiやGTX1660 Super、GTX1660がオススメ。
- AMDのRadeon系を選ぶのであればRX7000かRX6000シリーズがオススメ。
- RX7000シリーズはRDNA3アーキテクチャー搭載で、複数のダイを一つのパッケージに統合するチップレット方式を採用。メモリコントローラも内包されてRDNA2に比べて最大帯域が2.7倍になり、処理能力が向上している。
- RX6000シリーズはDirectX 12 Ultimateに対応し、AMD RDNA 2アーキテクチャーを搭載している。
- 最高画質の4Kで60FPS以上でゲームをプレイしようと思ったらRX6800XT以上は欲しい。
- 最高画質のフルHDで60FPS以上でゲームをプレイしたい場合はRX6600程度あれば大体OK。
- CrossFireは2枚のRXシリーズで、MBが対応していれば可能。
性能が優先であれば、RX7900XTXやRX7900XT、RX6950、RX6900など。コスパ優先であれば、RX6700XT。RX7600、RX6600XT、RX6600。RX6500。
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『グラボの豆知識』
- OC版は多少性能が上がるものの、ファンやヒートシンクの増強のためにお値段も多少上がる。
- ファンの数は冷却性や静音性、収納性に影響する。多ければよく冷えて静かな反面、長く大きくなるために収納性に欠ける。少なければ短く小さくなるために収納性は良いが、冷えにくかったり五月蝿かったりする。
- 3連ファン仕様のグラボのように長大で、超重量のものを使うときは支えとなる補助が必要になることもあり。
- グラボを縦置きしたいときは対応するPCケースとライザーケーブルが必要になる。
- ライザーケーブルによってはノイズが乗ってしまい、エラーが出ることも……。
- 出力端子はDisplayPortが徐々に主流に。HDMIはともかく、DVIは消え始めている。対応したPCモニターが必要。また、端子数が多いもののほうが高価。
- 占有スロット数はファンレス(ヒートシンクのみ)のような薄いタイプで1スロット、通常のもので2スロット、巨大なもので2.5スロットという感じ。対応したPCケースやMBが必要。
- 補助電源は消費電力に応じて、なし、6Pin、8Pin、8+6Pin、8+8Pin、12pinという感じに分かれている。
- ATX3.0に準拠したPCIE5.0対応の12VHPWR(16pin)のコネクタはしっかりと最後まで刺さないと発熱する危険性あり。要注意。
- ATX3.0に準拠したPCIE5.0対応の12VHPWR(16pin)のコネクタは必ずしも最新のPC電源のみでしか使えないことは無し。変換ケーブルも販売されている。
- グラボの性能が上がれば上がるほど消費電力も上がるため、対応したPC電源が必要。特に最近は消費電力が上がる傾向にあるので、PC電源もこれまで以上に容量のあるものが必要になっている。
- また同様に最近のグラボは巨大化しているので、専有スロットに余裕のあるPCケース、長さに対応できるPCケースが必要になっている。
- AIを使った画像生成においてはNvidiaのGeforceシリーズが有利で、搭載されているグラフィックメモリがより多いものが望ましい。
グラボを選ぶときのちょっとした知識について。PCケースやCPUクーラーなどとの干渉をしないように注意する必要あり。
SSDの選び方とポイント
- OS用のストレージとして欠かせない鉄板パーツ。現在は500GB~2TB程度の容量がメインストリーム。
- 高速のPCIE4.0対応M.2 SSDがだいぶ普及してメインストリームになっている。
- PCIE5.0対応版が出ているが、爆熱のために分厚いヒートシンクが必須になっており、まだまだPCケースなどを選ぶ。
- 可能であれば読込速度と書込速度が爆速のNvme1.4 PCIE4.0対応M.2 SSDを導入したい。
- OS用のSSDであれば、セルはTBW(書込総量)の多いTLCか3D TLCがおすすめ。
- QLCは比較的安いものの、毎日大容量の書き込みには不向きなので、中短期のデータ保存やデータの閲覧向き。ちなみにデータの長期保存はやはりHDD。
- NVMeのM.2 SSDは高速である反面、発熱量も凄いのでヒートシンクが必須。ただし、最近はヒートシンクがマザーボードに付属しているものもあるので、マザーボードを確認すること。
- M.2 SSDはケーブル類を必要としないために収納性は高いが、MBのスロット数が限られていて増設しにくい面もある。
PCIE4.0対応のM.2 SSDがだいぶ増えてきたので、コスパの良いものを選ぶのがベター。基本的にOSに使うならばセルはTLCのものがおすすめ。また動画編集などで使うのであれば、FullHDで2、3時間も録画すると動画の容量は10GBを超えるはずなので、頻繁に編集作業をしているのであればQLCよりもTCLのほうがいい。
超高性能なPCIE5.0対応のSSDもお目見えしているけれど、ヒートシンクが分厚く、マザーボードの取り付け位置も考慮しないといけないくらいにはまだ敷居が高い感じ。
- 2.5インチSSDはSATA接続なので増設しやすい。
- 高速のM.2 SSDに比べて読み書きは遅いものの、データ保存用や高速の読み書きを必要としないソフトウェアをインストールするディスクとして扱いやすい。
- 2.5インチのSSDはNVMeのM.2 SSDに比べると読込速度と書込速度が遅いものの、実際の体感差は余りない。
- ただし、HDDよりは遥かに高速で、HDDとの体感差は激しい。
2.5インチSSDでは、SanDiskやCrucial、Western DigitalのSSDが鉄板。コスパの良さではシリコンパワーやキングストンのSSDが人気。
HDDの選び方とポイント
- 大容量のデータの保存用のストレージ。長期保存にも向いている。
- 故障率の低いメーカーのものが吉。23万台超のHDDを運用するBackblazeがモデル別故障率をまとめた「メーカー・モデル別統計データ2023年Q1版」を公開 - GIGAZINE
- 2TB~8TB辺りを用途に合わせて選択するのが吉。現在、コスパが良いのは4~8TBのもの。
- SMR方式のHDDが増加中。2TBプラッタはCMR方式ではなくSMR方式っぽい?
- 6TB以上になると、ヘリウムガスが使われ始める。
- CMRは1.8TBまで?SMR方式の書き込みの場合、20GBを超える書き込みをすると速度低下の可能性あり?
Western DigitalのブルーのHDD辺りが一般的。Amazon限定版は2年半の保証期間と、同じ容量のものでも半年ほど長くてお得。
光学ドライブの選び方とポイント
- PCケースに5インチベイがなければ外付けタイプ。あれば内蔵タイプでも外付けタイプでもどちらでも可。
- 再生ソフトが必要であれば付属のものを、VLCなどフリーソフトで再生するのであれば付属しないものでも可。
- バルク品は安いけれど、箱や説明書なしや保証期間が短かったり、付属ソフトが違ったり。
- 外付けタイプでUSB接続するときにUSBハブにタコ足接続していると電力不足になることあり。消費電力の大きな機器をUSBハブ等に接続するときは、ACアダプタから電力供給できるセルフパワーのUSBハブを使うこと。
パイオニア、バッファロー、IOデータ、LG辺りから選ぶとよし。
CPUクーラーの選び方とポイント
- CPUにCPUクーラーが付属していないときは別途買う必要あり。
- オーバークロックをしない定格の運用であれば、リテール付属クーラーでもよし。ただし、夏場などはちょっと五月蝿いかも……。
- それなりにオーバークロックしたりファンの回転音が気になったりする場合は、サードパーティ製のよく冷えるCPUクーラーにしてやると静音性も冷却性もアップする。
- サードパーティ製のものを使うときは、所有するマザーボードのソケット(LGA1200やLGA1700、AM4やTR4など)に対応しているか事前に確認すること。
- 新ソケット発表後はしばらく未対応版が出回るけれど、古いCPUクーラーでなければ、しばらくすると対応ソケットが各社から発売される。更に時間が経つと、対応版が流通するようになる。
- 一般的には対応TDPが高いCPUクーラーほどよく冷える。ただし、実際の冷却性はPCケースの大きさや内部のエアフローによって差異が出る。
- 大型のCPUクーラーを買うときは事前にPCケースに入るか、メモリなどの他のパーツに干渉しないか確認する。
- 空冷タイプはメンテナンス性が高く、製品の寿命も長いので初心者にはオススメ。
- 簡易水冷タイプは2連ファン以上のものがオススメ。ただし、PCケースに入るかしっかりと確認すること。同じ二連ファンのものでも240mmと280mmのように大きさに差があり、PCケースによっては入らないものもある。
- 簡易水冷タイプのラジエータに取り付けるファンの向きはPCケース前面は吸気、上部は吸気か排気(どちらか冷える方)、後面は排気で取り付けるのがベター。
- 本格水冷タイプは資金力があってトラブルなんてなんのその!という限られた人向けw でもカッコ良いのは確か。
65W辺りのCPUまでは鉄板のサイズの虎徹Mark2辺りがオススメ。コア数が増えて消費電力が上がれば当然、発熱も高くなってくるので、それに応じた大型の空冷クーラーか簡易水冷、あるいは本格水冷を選ぶこと。
簡易水冷の製品寿命は3年~5⃣年程度と言われている。水漏れ等が起こると、他のパーツを巻き込んで壊れる可能性があるので、交換時期が来たら壊れていなくても交換したほうが無難。
電源ユニット(PSU)の選び方とポイント
- 80Plus認証は電力変換効率の認証。品質の認証ではない。
- コスパの良い80Plus認証Gold以上の電源がオススメ。
- 1次側2次側の両方で日本製105℃コンデンサーが使われているものが良い。
- 保証期間はできるだけ5年以上は欲しい。
- 各種保護回路がしっかりしていると安心できる。
- ミニタワー・キューブ型のPCケースの場合、SFX電源(小型のPC電源ユニット)しか入らないものもあるので、小型のPCケースで組む場合は要確認。
- 安すぎるPC電源はファンがそれほど良くないので、予算が許すならば10K前後以上のお値段のPC電源にしたい。
- 必要な電源容量はグラボの推奨電源を参考にすること。一般的には650W~850W程度あると安心して使える。
- プロ仕様のハイエンドGPU搭載の自作PCであれば1000W超えの電源もあり。
- 最近は再びCPUとGPUの消費電力が上がっており、ミドルハイ程度の自作PCであれば850W以上、ハイエンドであれば1200W程度あると安心。
- ATX3.0に準拠したPCIE5.0対応の12VHPWR(16pin)のコネクタはしっかりと最後まで刺さないと発熱する危険性あり。要注意。
- ATX3.0に準拠したPCIE5.0対応の12VHPWR(16pin)のコネクタは必ずしも最新のPC電源のみでしか使えないことは無し。変換ケーブルも販売されている。
Antecの750WGold認証の電源やCorsairの850WGold認証の電源が人気。Seasonicはもはや鉄板。時折各社からSeasonicのOEM電源が出ているので、そういうPC電源でも安心できる。また、最近はアッパーミドルクラスのCPUの消費電力も上がっていて、そういうCPU用補助電源(4+4Pin)が二個ある電源ユニット(750W以上)が好まれる。
次世代規格としてATX3.0及びPCIE5.0対応のPSUが徐々に増えているものの、お値段が高く、製品数も少ないので困りもの。予算に余裕があれば対応版を購入すればいいけど、予算が限られているならば既存のものでも12VHPWRコネクタも変換ケーブルで使えるので既存のPSUを買ってコストを抑えるのもあり。
PCケースの選び方とポイント
『MBのフォームファクタの規格とPCケースのサイズの関係』
フルタワー |
ミドルタワー |
ミニタワー・キューブ型 |
|
Extended ATX |
Yes/No |
Yes/No |
No |
ATX |
Yes |
Yes |
No |
MicroATX |
Yes |
Yes |
Yes/No |
Mini-ITX |
Yes |
Yes |
Yes |
※ Yes:搭載可、No:搭載不可、Yes/No:搭載可搭載不可両方あり。
- 基本的には、拡張性や冷却性、静音性のバランスが取れたミドルタワーのPCケースがオススメ。
- 選択したマザーボードの規格に合ったものを選ぶこと。MBがATX規格ならばATX対応のもの、MicroATX規格ならばMicroATX対応のも のという感じ。
- 大きめのCPUクーラーやGPUは必ず寸法を確認すること。何となくで買ってしまうと、ケースに入らないことあり。最近のGPUは性能を引き出すために再び大型になってきており、製造の誤差を考慮すると設置スペースに若干の余裕があったほうが安心。
- ケース内のファンの取り付け可能数は(実際に付けるか否かは別としても)多いほうがいい。
- サイドパネルが強化ガラスのものとアクリルパネルのものあり。
- 最近のMBはフロント用のUSB-Cに対応したものが増えてきたので、予算に余裕があるのであればフロントにUSB-C端子を持つPCケースを選びたい。
- 内部のドライブベイの数にも気を配りたい。2.5インチ、3.5インチそれぞれ二個ずつくらいあると安心。
- ミニタワー・キューブ型のような小型のPCケースの場合、PC電源がSFXのものしか入らないことがあるので、小型のPCケースを選択するときは要確認。
コスパの良いThermaltakeのケースやNZXTの白いケースが人気です。ゲーミングPCを組みたいのであれば、個人的にはそれなりの冷却性や拡張性、メンテナンス性を見込めるミドルタワーケースがオススメになります。RTX3000シリーズなどもまた発熱量が高くなってきているので、ケース内部のエアフローの確保も重要です。
PCケースによっては、グラボを縦置きにできるものもあります。ただし、グラボがサイドパネルに接近しすぎると、十分なエアフローが得られずグラボが高温になることがあります。また、グラボを縦置きにするにはライザーケーブルというものが別途必要になり、ノイズが乗るようなライザーケーブルの場合、グラボの性能低下やエラーが出ることもあり、注意が必要です。
MicroATXやITXなどの小型ケースを使いたい場合は、グラボやCPUクーラーの大きさをよく確認する必要があります。上にも書きましたが、最近のグラボはまた大きくなってきています。ギリギリで入らないということがないように若干の余裕があるような構成にしたいところです。
また、最近のグラボは発熱するようになってきているので、小型のケースでも十分なエアフローが得られるようなケースを選択したいです。ちなみに小型のケースは内部スペースが限られるのでメンテナンス性は余りよくなく、維持運用を考慮すると初心者よりは中級者向け、手間暇を惜しまない人向けになるかと思います。
OSの選び方とポイント
- OSは安定性が最重要!!
- 最新版のOSはWindows11。IntelのPコアとEコアを持つCPUを効率的に働かせたいならばWin11がおすすめ。
- Windows10はWindows11 に無料アップグレードが可能なので、後日Windows11 へアップグレードするか、MSの公式サイトで最新のWindows11のインストールメディアを作り、Windowsのアクティベートコードでインストールしてやればよし。
- 予算に余裕がないときやサブPCを組むときは、Ubuntuなどの無料かつ日本語で使えるLinuxのOSを使うのもあり。
2023年01月31日を以て、Windosw10のダウンロード販売が終了。今後はWindows11への移行が加速していくはず。最近はWindows11に残っていた当初の不具合やバグもだいぶ減った感じなので、UIさえ気にならなければWindows11に完全移行してしまっても良いかもしれません。ただし、Windows10からは無料アップグレードが可能なので、もう暫くWindows10を選んだとしても問題はありません。
移行についての注意点としては、Windows11はセキュリティ向上等のためにインストールにハード的な条件があることです。この記事の最新のPCパーツ(主にCPUとMB)で自作する場合は問題ありませんが、旧世代のPCパーツ構成の場合はインストールすることができないことがあります。
Ubuntu等のLinux系OSについては無料のものが多いので、予算に余裕がない場合やサブ機におすすめです。UbuntuなどのLinuxでもインターネットや文書作成、3DCG、動画編集等は普通にできます。ただし、流行りのゲーム等をしたい場合はLinux系OSではなく、Windowsを選択することをおすすめします。
最近の自作PCと各PCパーツ情勢についての私見、あるいは雑記(2023年版)
2023年の現在のPCパーツは相変わらず半導体不足とコロナによる品不足、円安の進行と様々な負の煽りを受けている状態。グラボの価格も最近は横ばいに移っており、まだまだその価格は高い状態で、新規格を導入した新世代のマザーボードやPC電源をはじめとした他のパーツも地味に値上がっている。
※
最近組まれる自作PCの傾向としてはコスパを重視しながらもネットゲームもストリーム配信も同時にできるような、それなりの処理能力を持つゲーミングPCかそれに近い構成のものが好まれており、インテリアとしても見栄えもするオシャレな(控えめに)光る自作PCがトレンド。
ゲームで言えば、人気FPSのAPEX LEGENDSやValorant、Fortniteなどで安定的に144fps~240fps以上の高いフレームレートを出せるような構成が好まれ、144Hz以上のモニタや遅延のないゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、7.1ch対応のヘッドセット、コンデンサーマイクなどの配信機材などの周辺機器もこれまで以上に一般的になってきている。また、テレワークの影響もあってデスク周りの環境を整えようとする人がかなり増えた印象。
※
新製品については、2022年の中秋から2023年の新春にかけて次世代のCPU(第5世代Ryzen7000 Zen4シリーズと第13世代Core i-13000 Raptor Lake-Sシリーズ)とGPU(Geforce RTX4000シリーズとRadeon RX7000シリーズ)の製品発表が続くが、果たして十分な供給量を確保できるのか心配。ちなみに当時人気を博したRyzen9 5900Xが品切れにならずに普通に買えるようになったのは発売から半年以上経ってからのことだったし、RTX3000シリーズが高いとはいえども普通に入手できるようになったのは発売から一年以上経ってからのことだったので、次世代の新製品で自作PCを組みたいと思っている人は相当頑張らないと新製品そのものを入手できずに半年待ちとかになりかねない。
また、次世代製品が性能アップのために消費電力をゴリッゴリに上げている件や発売延期の話の件も不安要素ではある。特に消費電力アップと発熱が大きくなるのは問題で、安定運用するためにワンランク上のPSUやCPUクーラーが必要になる可能性がかなり高い。以前はハイエンドCPUで簡易水冷推奨だったけれど、今後はアッパーミドルCPUで2連ファン以上の簡易水冷推奨とかになるかもしれない。そして、ハイエンドCPUは3連ファンの簡易水冷か本格水冷必須のようなイメージ……。
グラボも同様でアッパーミドルの消費電力がハイエンド並みになるし、ハイエンドとなれば相当熱くなりそう。当然PCケース内のエアフローがより重要になって、性能重視の人はミドルタワーケース必須になるかも……。2023年はCPUやGPUの熱処理との戦いの一年になりそう。あと、金利政策の違いによって続く円安の影響も地味に痛い。物価が高くなる一方なので、今後の自作PCはよりコストが掛かってくる。これまでの予算10万円クラスでできていたPCを作るのに予算15万円くらい必要になるかもしれない。
CPUについての私見
2023年現在、INTELにしろAMDにしろ新世代のCPUの価格が円安や半導体の単価アップでかなり上がっている状態なので、ミドルレンジ以下のPCを構築する場合は安くなっている前世代のアッパーミドル以上のCPUで組んでしまうのがいいかも……。
また、IntelのCore i-13000シリーズについては前世代のMBやDDR4も引き続き使えるので、コスパ重視の場合は新世代と前世代の組み合わせでコストカットするのもあり。ただどちらにしろTDPがかなり上がっているので、新世代のCPUを軸に自作PCを組むのであれば、CPUクーラーは簡易水冷、あるいは空冷の巨大なものが必須になりそう。
- ASCII.jp:真のゲーミング最強GPU決定戦!! Ryzen 7 5800X3D対Core i9-12900Kを40本のゲームで検証(GeForce編) (1/6)
- ASCII.jp:40本のゲームで検証!Ryzen 7 5800X3D対Core i9-12900K真のゲーミング最強CPU決定戦(Radeon編) (1/6)
ちなみに12世代のCore iシリーズはスマホのようなEコアとPコアの構成(12600K以上のモデル)になっていて、性能のみ見ればかなり良い感じ。ただし、DDR4とDDR5に対応するものの、MBやメモリが現状ではやはり高額でコスパが良いとは言えない。もう少しこなれてきてほしいところ。また、対応するCPUクーラーが現状ではまだ少なく、一部のZ690マザーボードはLGA1200のものが使えるようにはなっているもののCPUの厚みの問題あり。また、Intelの製品は隙間を埋めるように新たなナンバーのCPUを次々に追加しているけれど、さすがに製品数が多すぎる……把握するのも一苦労という感じ。
それは兎も角、INTELとAMDのの各CPUの印象としては……
- Ryzen5 5500:フルHDゲーミング向け低価格6コア12スレッドCPU。
- Ryzen5 5600:万人向けでコスパ最高の6コア12スレッドCPU。
- Ryzen5 5600X:ゲーミングPC向けでコスパ最高の6コア12スレッドCPU。
- Ryzen7 5700X:万人向けで65Wと消費電力が低く扱いやすい8コア16スレッドCPU。
- Ryzen7 5800X:3DCGや配信者向けで性能抜群の8コア16スレッドCPU。
- Ryzen7 5800X3D:キャッシュを増やして性能を向上させたゲーマー向け8コア16スレッドCPU。ゲームにおいては12900Kレベルの性能。
- Ryzen9 5900X:プロ向けのオーバースペック間違いなしのロマンの12コア24スレッドCPU。
- Ryzen9 5950X:プロ向けのオーバースペック間違いなしの怪物16コア32スレッドCPU。
- Ryzen5 7600X:12900Kを上回る性能を持つ6コア12スレッドCPU。
- Ryzen7 7700X:シングルもマルチも高い性能を持つ8コア16スレッドCPU。
- Ryzen9 7900X:TDP170wのオーバースペック間違いなしのロマンの12コア24スレッドCPU。
- Ryzen9 7950X:TDP170wの怪物16コア32スレッドCPU。
- Core-i5 12400F:フルHDゲーミングPC向けコスパ最高の6コア12スレッドCPU。
- Core-i5 12600K:1440PゲーミングPC向けコスパ最高の10コア16スレッドCPU。
- Core-i7 12700K:3DCGや配信者向けで性能抜群の12コア20スレッドCPU。
- Core-i5 12900K:プロ向けのオーバースペック間違いなしのロマンの16コア24スレッドCPU。
- Core-i5 13400F:コスパの良いフルHDゲーミングPC向け10コア16スレッドCPU。
- Core-i5 13600K:3DCGや配信者向けで性能抜群の12コア20スレッドCPU。
- Core-i7 13700K:プロ向けのオーバースペック間違いなしのロマンの16コア24スレッドCPU。
- Core-i5 13900K:プロ向けのオーバースペック間違いなしの怪物24コア32スレッドCPU。
という感じ。Intelの第12世代CPU以降はPコアとEコアから構成されていてマルチスレッド数は変則的。また、そのコア数の多さは魅力的に見えるけれど、あまりコア数の多さに重点を置きすぎてもダメ。最新のCore i-13000シリーズはRyzen7000シリーズの上を言っているけれど、コストとTDPが高いのがネック。
Ryzen7000シリーズの末尾にXの付かない7900や7700、7600などの新モデルは消費電力が65Wの省電力モデル。発熱量が低いので空冷のCPUクーラーで冷却が可能で、熱管理がしやすい。
メモリについての私見
メモリはDDR5への移行期にあって、DDR4の価格もだいぶ安くなり、16GBx2の32GBも揃えやすくなっている。一方でDDR5の供給量も最近は増えてきているものの、まだまだ安価とは言い難く、32GB以上のメモリを選択したい場合はコストが高く付く。
これから自作するならば、DDR4メモリはDDR4-3200の32GB以上、DDR5メモリはDDR5-5600の32GB以上にしたいところ。なお、クリエイティブ系ならば64GB以上あると安心。
MBについての私見
IntelとAMDどちらも新世代のCPUがデフォルトで限界までクロックを上げるOC状態の設定になり、それに耐えうる部品が使われるようになったこと、また、新規格(USB4やPCIE5.0など)の導入などによってマザーボードの価格はどのチップセットであろうとも円安と半導体価格の値上がりがブーストをかけて高騰している。
そのため、IntelとAMDどちらで組もうとも最新のマザーボードで自作PCを組もうとすると、非常に高額になってしまう状態。
第5世代Ryzen7000の場合、現在はAM5のX670EかX670、B650E、B650とチップセットの選択肢は増えている。ただし、前述した通りにどのチップセットも新規格の採用やCPUの性能を限界まで出すために高品質な部品を使っていることが原因で非常に高額になっている。
第13世代Core i-13000シリーズはLGA1700のZ790、H770、B760などのチップセットの他、第12世代用のZ690やH670などのマザーボードが使えるので、上手く組み合わせればコストを削減することも可能。ちなみにZ790、H770、B760などの最新のチップセットを使用したマザーボードはやはり新規格の採用やCPUの性能を限界まで出すために高品質な部品を使っていることが原因で非常に高額なのはAMDのものと同じ。
※
ATXやMicroATX、ITXなどのサイズの規格についてはそのまま拡張性に比例するので、基本的にはATXが無難。MicroATX、ITXなど小さくなればなるほど使用するPCパーツやPCケースに気を遣うことになるし、増設しにくくなる。
GPUについての私見
最近のグラボは映像を映すだけでなく、またゲームをするための必須パーツというだけでなく、ハードウェアアクセラレーションなどの機能が動画編集や3DCGを始めとする様々なソフトで利用されるようになっていて、パソコンの処理性能に直接関わってくる非常に重要なPCパーツになっているので、できればできるだけ高性能なものがほしいところ。
NvidaのRTX3000シリーズ、AMDのRX6000シリーズは新世代の発売以降、円安の影響を受けつつも値下がりしていて、入手しやすい状態にある。ミドルレンジ帯のPCを組むのであれば高価な新世代よりも比較的安価な旧世代のグラボで組んでしまうのもあり。
新世代のRTX4000シリーズ、RX7000シリーズは円安の影響や半導体の値上げを受けて、旧世代の同じレンジの製品に比べて非常に効果になってしまっている状態(1.5倍くらい)。またTDPは若干効率的になったものの、導入時にはPCケースの排熱や設置スペース、専有スロットの空きの確認が必須。
ちなみにRTX3080の初値が12万円くらいだったことを考えると、RTX4080の初音は20万くらいなので1.5倍近く値上がっていることになる。
SSDについての私見
2023年はM.2 SSDといえばPCIE4.0対応のGen4が主流で、価格も徐々に熟れてきていて、ユーザーが手に入れやすい状態になりつつある感じ。ただし、余程の大量データを頻繁に読み書きする必要がない限りは普通のゲーマーでも最高速のものは持て余してしまうので、性能を見つつもコスパの良いものを買うのが一番。
M.2 SSDのヒートシンクについては冷却のために必須だと考えて問題なし。ただし、最近のMBにはヒートシンク付属のもの、1系統だけ付属しているもの、全く付属していないものもあるので、MBのグレードを確かめながら個々で判断する必要あり。
トップクラスの7000MB/s前後で読み書きできるようなPCIE4.0対応のM.2 SSDはまだまだ値が張るので、5000MB/s前後で読み書きできるPCIE4.0対応M.2 SSDがコスパが良くておすすめ。基本的にはセルはTLCか3D TLCのものがおすすめ。
2023年にPCIE5.0対応のM.2 SSDが発売されるも、非常に厚いヒートシンクと小型のファンがくっついている状態のために発熱が非常に高いことが予想され、マザーボードの取り付け位置も考慮する必要がある感じ。今後、PCIE5.0対応のSSDが出てくるはずだけど、あのヒートシンクの厚みと放熱の問題が解消されないと一般ユーザーが使うにはなかなか難しいかも。
また、SATA3の2.5インチSSDについては大容量化と低価格化が進んでおり、コスパが良いものが多い。動画編集データなどそれなりの容量のデータを短期中期(長期保存はやはりHDD)に読み書き、保存するような使い方も一般的になりつつある感じ。基本的にはセルはTLCか3D TLCのものがおすすめ。
読み書きが高速なので、OSやソフトのインストール先のディスクとして有効。また、同様に読み書き速度の速さを活用するために動画編集時の作業用のデータの展開先などとしても活用できる。
HDDについての私見
HDDはどのメーカーでもあまり代わり映えがしない感じ。2TB~8TB辺りが必要に応じて買われていて、4~6TB辺りが最もコスパが良い。6TBを超えてくると、ヘリウムガス封入のものが多くなり、ややコスパが悪くなっている感じ。
基本的には動画や写真など撮り溜めていくと、かなりのサイズ容量になるデータの保存用。また、SSDは長期保存には向かないので、長期保存したいデータにもオススメ。読み書きはやはり遅いので、作業用のデータを展開するドライブとしての使い方には向かない。
実際に 6TBのSMR方式のものを使ってみたけれど、実際には大して差は感じませんでした、はい。動画等を保存したい人はやはり大容量のHDDがオススメ。意外にキャッシュが効いていると読み書きの速度が出るのはありがたいです。とはいえ、動画編集などをするのであれば、データはSSDへ移動させて行ったほうが早いですが……。
光学ドライブ(Blue-rayやDVDなど)についての私見
Blu-rayドライブやDVDドライブは、かつては必須のパーツだったけれど、USBメモリの大容量化や高速化、ネット配信で映画やアニメが観られるようになったことなどによって完全にオプション化した印象。実際、PCケースからも5インチベイが消えていっているのが、その証左。
必要に応じて外付けのものを買うのが吉。外付けBlu-rayドライブも近年は10K弱で買えるようになってきているし。
PSUについての私見
PC電源ユニットはCPUやGPUの消費電力が高まっていることから650W~1300W辺りの80+Gold認証のものがコスパが良く人気。850WのGold認証あたりの電源が最も使い勝手が良いのでオススメ。RTX4000シリーズ以降のGPUを使う場合などは12VHPWR端子が標準になってくるので、PCIE5.0/ATX3.0対応のPSUにしておくと配線がスッキリとするはず。
ちなみに消費電力の高いハイエンドCPUやGPUの登場によって大容量1000W以上 かつ、Intel ATX3.0準拠、PCIE5・0対応の12VHPWRコネクター搭載のPC電源は登場したばかりでまだまだ品数が少なく割高なものの、2023年以降は標準的なものになっていく予定。ただし、12VHPWRコネクターは色々と物議を醸しており、正直、現状での使用はちょっと怖い。ちなみにNvidiaの公式見解としてはしっかりとピンを最後まで差し込めということらしい。
電力が安定しないと、自作PCも安定的に動いてくれないので、できれば良質のPC電源を取り付けたいところ。また、有名メーカー製のPC電源でも安いものは冷却ファンが止まらなかったり煩かったりするので、音が気になる人はちょっと注意が必要。
- 電源容量計算機 - MSI
- 【2023年版】電力量別のコスパの良いオススメPC電源のまとめと解説!【自作PC】
- 【PC電源】PCIE5.0及びATX3.0に対応したオススメのPSUのまとめ【自作PC】
MSIジャパンの提供するPCの構成(PCパーツの組み合わせや数)による必要な消費電力を大まかに計算してくれるサイト。それなりに構成が決まっていたら計算してみると吉。
CPUクーラーについての私見
第5世代Ryzen7000シリーズはAM5ソケットではあるものの、CPUクーラーはAM4ソケットのものと互換性あり。そういう意味では対応版を待ったり、プラケットを用意する必要がなく、導入はしやすい。
ただし、TDPが非常に高くなっているために105WのCPUは2連ファン以上の簡易水冷、170wのCPUは3連ファンの簡易水冷が安心。
第13世代Core iシリーズが発売されてLGA1700も当たり前になり、対応するCPUクーラーが続々と出てきている。未対応のものでも各メーカーから対応プラケットが出ているはずなので確認するとよし。代理店によっては無料でLGA1700用のブラケットを送付してくれることもある。
個人的には大きめの空冷CPUクーラーのほうが寿命も長く、メンテナンスも壊れたフォンの交換程度でいいのでオススメ。静音性を期待したいので、大きめの静かなファンで運用したい。
ただし、240mm(2連ファン)以上の簡易水冷CPUクーラーも冷えるものはよく冷えるし、見栄えも良いので悩ましい。特にPCケースが小さめで、グラボの熱を受けたり、エアフローが生み出しにくいのであれば簡易水冷がいい。
ちなみにRyzen7000シリーズもCore i-13000シリーズも冷やせば冷やすほどにクロックが上がる(95℃くらいまで行くらしい)ので、よくブーストが掛かるようにしたかったり定格以上で運用したかったりした場合はよく冷えるCPUクーラーが必須になる。BIOSで電力制限を掛けないと限界温度まで頑張る仕様というのも如何なものかと思う。
取り外しのときはCPUとクーラーの隙間にマイナスドライバーを差し込んでテコの原理を働かせたりしながら取り外し、通称スッポンをしないように注意すること。
Noctuaの公式サイトに拠ると、第10世代CometLake-SのLGA1200のCPUクーラー用のビス穴はLGA115x系のそれと互換性がある模様。 第12世代Alder Lake-SはLGA1700となり、過去のものとは互換性がなく新たなマウントが必須なので要注意。
PCケースについての私見
PCケースは上にも書いたけれど、基本的にはATXミドルタワーがオススメ。拡張性、メンテナンス性、冷却性や静音性などバランスが取れているものが多い。オシャレなものも増えてきている。さらに言えば、CPUもGPUも最近はまた性能を引き出すために消費電力(≒発熱量)が増えてきていて、GPUは大型化も進んでいる状態なので、やはりそれなりのGPUを載せて冷却性能を維持するならミドルタワーはほしいところ。
ただ最近はMicroATX対応のコンパクトなPCケースも人気で、MicroATX対応ならばGPUも入ればSSDやHDDも設置できて、それなりの拡張性も期待できるので悪くはない。ただし、小さい分メンテナンス性はATX対応ケースに劣るし、グラボなどのPCパーツは選ぶ必要があるので、その辺は要注意。
ITX対応のミニケースも省スペースで人気ではあるものの、割高な小型のSFX電源を用意したり、配線から何からかなり上手くやらないといけないので、初心者には非推奨。拡張性も低いし、メンテナンスも大変。サブ機としてグラボを載せずにAPUを載せて、必要最低限の構成で使うのであればケース内部もそれなりにスッキリするのでいいかもしれないけれど……。
OSについての私見
前述しているけれど、OSは安定性が本当に重要。事務作業をしていても、あるいはゲームを楽しんでいても、突然のブルスクでPCが再起動になるようなことになったら台無しになるので、兎に角、固まらずに動き続けてくれる安定したOSを選びたい。
発売当初のWindows11にはバグも多かったので様子見を勧めていたけれど、何度かの大規模アップデートを経てずいぶんと安定して動作するようになったので、Windows10のダウンロード以外の販売が終了した現状ではWindows11がオススメ。
OSは普通に使うだけであればWindows11 Home 64Bit版で十分。また、今回のプランでは光学ドライブがオプション扱いなので、USBメモリ版を選択する必要あり。インストール後はまずしっかりとアップデートを行いたい。
ただし、下記の方法を用いてOSをインストールすれば、インストール後の大型アップデートを回避して、最初から最新版を入れることも可能だし、そのほうがOSが安定することも多いので、最新OSを入れたUSBメモリの作成は誰にでもオススメ。
ちなみに自作PCの構成を頻繁に大きく変更(特にMBやCPUなどのメイン部分)する人はOSはWindowsの認証の関係でパッケージ版がおすすめ。一方、普通に自作PCを組んで使い、たまにパーツ構成を増設したり変更したり程度の人は、安さ優先で増設LANに付属する形などのDSP版にしてもOK。
【大規模アップデートを回避して最新版のWindows11をインストールする方法!】
Microsoftの公式サイトにある大型アップデートの施された最新版のオペレーションシステムをダウンロードしてきて、インストールやクリーンインストールで使う方法です。
この方法のメリットは、大型アップデートの施された最新版のオペレーションシステムを最初から使うことで時間的なロスやアップデート時の不具合がなくなることです。
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『準備するもの』
- Windows10やWindows11のプロダクトキー(USB版やDSP版などの製品購入時に付属してくる正規のもの。あるいはオンラインコード版で購入したもの)
- 8GB以上のUSBメモリ
- Windows 11 のプログラム(MSの公式サイトで配布されているもの)
8GB以上のUSBメモリと正規のプロダクトキーがアクティベーションするのに必須です。
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『インストールメディアの作成までの流れ』
- 上記のサイトにアクセスする。
- 『インストールメディアを作成する』の項目にある『今すぐダウンロード』クリックする。
- USBメモリをPCに挿す。
- ダウンロードしてきたプラグラムを実行する。
- 指示に従い、インストールメディアを作成する。
プログラムを実行して指示に従うだけで、インストールメディアは作成できます。
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『作成したインストールメディアからOSをインストールする流れ』
- PCを起動したらすぐにF8やF12など(マザーボードによって異なる)を押して、作成したインストールメディアからPCを起動してやる。
- Windowsのインストールが始まるので指示に従って進み、所有しているプロダクトキーを入力する。
- OSのインストールが終わってPCが再起動され、Windowsが立ち上がったら完了。
これで最新のWindowsがインストールされましたが、それでも小規模なアップデートは避けられません。
Windowsをオークションサイトから入手することも可能ですが、私はオススメしません。どうしてもという場合は自己責任の上で、慎重に相手を見定めたほうがいいでしょう。
※
『コストを抑えてLinux系のOSを使う場合』
もしも、どうしても出費を抑えたい場合はUbuntuなどの無料のLinux系のOSを利用してみるのも良いでしょう。その場合、別のPCからUbuntuのISOをダウンロードしてきて、起動可能なUSBメディアを簡単に作成できるrufusのようなソフトを使い、やはりブータブルUSBを作成する必要があります。
Linux系のOSでもオフィスソフトを使った文書作成やネットサーフィン、動画視聴、音楽鑑賞、動画編集や画像編集、3DCGなどは可能です。ただ、Windows専用ゲームなどをしたいのであればWineという互換ソフトはありますが、やはり素直にWindowsを買っておいたほうが無難です。
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